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2016年の英国EU離脱派の勝利。海外では「下層に広がる排外主義の現れ」とされたが、英国国内では「1945年以来のピープル(労働者階級)の革命」との声も多かった。世界で最初に産業革命、労働運動が起きたイギリスでは労働者こそが民主主義を守ってきた。ブレグジットは、グローバル主義と緊縮財政でアウトサイダーにされた彼らが投じた怒りの礫だったのだ――。英国在住の注目の著者がど真ん中から現状と歴史を伝える。
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Posted by ブクログ
白人労働者階級の日常生活を描いた「ぼくはホワイトでイエローでちょっとブルー」が読みやすいのに奥が深い傑作だったので同じ著者の新書を読んでみました。 周りの白人労働者階級の人々を温かい目で見守りながら彼らがBrexitに賛成票を投じた理由に迫ります。 政治史のまとめを読んでようやく流れが理解出来ました...続きを読む。最高です!
「ぼくはイエローで・・・」の著者の他の作品を読む。 イギリスの労働者階級については「差別はないが区別はある」と大昔に語られ、ブレグジットを賛成し、移民排斥の急先鋒であり、フーリーガンでイングランドが勝つとイングランド旗(ユニオンジャックじゃない)を振り回して街中で大騒ぎする(実際に目撃した)という「...続きを読むステレオタイプ」の知識しかない。 本書を読んでの驚きは ・21世紀の英国には階級が厳然としてあり、階級闘争があるとは・・ ・「ゆりかごから墓場まで」の本家が社会保障切り捨てを労働党まで推進しているとは・・ ・政府がやたら緊縮・財政均衡に腐心している(日本の財務省と全く同じスタンス)こと、たとえ社会が分断しても。 第3部の労働史100年は、一気に読ませる。戦後英国史を労働者の切り口で読んだのは初めて。 この本では深く触れていない英国の経済・財政の側面からの100年史を別の書籍で探して、認識を深めたい。 この作品はわたしの欠落している認識の穴埋めをしてくれた。 いい著作でした。
ブレグジットについて、様々な報道がなされていた。離脱派は外部から見ると排外主義のように報道されていたが、本当にそうなのか。英國労働者階級が離脱票を投じた理由を、そこで生活している著者が歴史的、政治的そして経験的に考察している。 ブレグジットの背景に英国の緊縮財政政策を挙げ、ジャスティン・ゲストの著...続きを読む書を参照し、白人労働者階級の疎外感を考察している。
第三部「英国労働者階級の100年-歴史の中に現在が見える-」は、この100年間で英国労働者階級がどんな風に扱われてきてその結果今どうなのかという視点で書かれていて圧巻です。いつもの著者の時事エッセイ調よりもちょっとお堅いですが、これはすごい仕事だなー!思いました。日本の100年も著者のような肌感覚で...続きを読む文章力のある方に振り返ってもらいたいと思いました。
英国に住む英国人と結婚した著者から見たブレグジットの背景を記した一冊。著者の夫も含め、身近な英国人の友人たちなどは労働者階級に属しており、ほとんどはEU離脱に投票したとのこと。 中でも良かったのは中盤にある6人ほどの友人たちへのインタビュー記録。どのような人たちがどのような思いを持って離脱に投票し...続きを読むたのかが分かる。労働者階級にまつわる100年の歴史も簡単にまとめられていて勉強になった。 本にも書かれているように日本からニュースを見ていた時には排外主義的な思想が背景にあるのかと思っていた。そういう面もないわけではないとは思うが、これまで蔑ろにされてきた(特に白人の)労働者階級が起こした反乱だと捉えると何が起きていたのかがよく理解できた。
社会で起こっていることを、できる限り適切に理解することの重要性。 イギリスの誇り高き労働者階級について。
1970年ごろの状態は今の日本とよく似ている。労働者が立ち上がった1920年の段階にまだ、日本はなってない。その英国でもまだ、左派は勝てない。働かない人には冷たい社会。働かないと、働けないの差は大きいのに、右派はそこをいつも一緒にして、働けない人をスケープゴートにする。
イギリスのワーキングクラスの人がどんな人たちなのか何となくわかった気がする。 言いたいときは言うし、やりたい時は本気でやる。 EU離脱の国民投票がとんでもないパンドラの箱が空いてしまって今後どうなるんでしょうかね?
良書。「はじめに」に書かれている一文にまずハートを射抜かれた。 「そんなわけで、よく理解できない事柄に出会ったときに人類がせねばならないことを、いまこそわたしもしなければならない、と思った。勉強である。」(p.7) それまで移民を積極的とまでは言えなくても、近隣住人として受け入れていた(ように見える...続きを読む)労働者階級がなぜブレグジットに賛成票を投じたのか。自分の夫も含めて。そんな著者の切実な問いと答えが本書。 知的にスリリングな謎解きだし、イギリスとアメリカの違いも「欧米」と安易に一括りにするのは控えようとおもうくらいに明確だし、知らなかったイギリスの社会と文化を鮮やかに紹介してくれているし、ネオリベ的なブレア政権の「ニュー・レイバー」についてすごく立体的な描写をしている(=逆回転というのかぐるっと一周回ってというのか、「自由自発」や「労働者のスキルやる気」の問題ではなかった)。これはショックだった。私自身、今の日本の政策が目指すべき政策と考えていたことのほとんどがこのニューレイバーだったから。 もの足りなかったのは、この部分。ニューレイバー政策が良くなかったのはわかったけど、それはなぜか。イギリスはそうだったとして、アメリカや日本も同じ路線を目指したと思うのだけどそっちの評価は。もちろん、それは著者がこの本を書いた狙いからは外れるのであとは自分で調べることにする。いい刺激をありがとうございます。
EU離脱を、選んだ人たちはどんな人たちだったのか。怠け者でモラルがない、というステレオタイプには当てはまらない人間らしい人間だった。 権利とは勝ち取らなくてはならないものだが、それは他人と協力することで成し遂げられて来たという、イギリスの歴史も面白い。 ただし、ヒルビリーエレジーでは、ホワイトトラッ...続きを読むシュは、リアルにモラルの崩壊した低レベルな側面があると描かれていた。 国は違えど、何が違うのか。ヒルビリーエレジーを読み返したくなる。
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労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~
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