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非戦のキリスト教知識人の最大のミッションとは何だったか? 内村鑑三門下の無教会キリスト教知識人、植民政策学者、東大総長、戦後啓蒙・戦後民主主義の象徴といった多面的な相貌と生涯を、預言者意識、「キリスト教ナショナリズム」、「キリスト教全体主義」、天皇観など、従来の矢内原像を刷新する新しい視点から描く。
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Posted by ブクログ
戦前戦後を大学教授という知識人として、またキリスト教の預言者として、活発に活動をされた矢内原忠雄さんの生涯とその思想を分かりやすく書かれています。生い立ちから少年時代、次第に学問への道へと向かう人生と、そのほかに人生に大きな意味を持つ信仰。迷いなくその道を進む姿は驚きで、何をもってそのようなエネルギ...続きを読むーを持つことができるのか。戦後の東京大学で、教養学部をいまの形に築き上げたエネルギーの源は何なのか。知識人という、今はほとんど見なくなった人間の生き方を学ばせていただいた気がします。 またその知識人を、周囲も肯定的、批判的であっても認め、その周りに集うこと。知識人の言葉を聞こうという姿勢、そこに価値観を認める、その時代の空気は、いまはもう無いような気がします。あるべき姿を背中で見せる、矢内原さんの背中を見ることのできる内容だったと思います。
「戦後を生きていたはずが、戦前の気配がただよっていた。 そのことに気がついたとき、長い間読んできた矢内原忠雄という知識人の軌跡が、新たな意味をもって迫ってきたように思う。」 と「あとがき」に著者は書いている。 私も著者と同じように感じ、矢内原忠雄の著作をぼつぼつと読み返している。 矢内原忠雄が何...続きを読むを語っていたか、訴えていたか、簡単だが、この本を通しておおくの人に知って貰えたらと思う。
この本も、友人からもらった本。 矢内原は、神と個人が直接つながることにより、「神の国」が出現すると説いた。それは従来の国家の概念を超える国であったろう。 個人的には、「神」を「真理」や「宇宙・自然」に置き換えるとわかりやすいのだが。。。それは違うのだろうと思う。 今、世界は多様になってきている...続きを読む。しかし、ISや自国主義の台頭もあり、政治や宗教では多様性に背を向け、単一を目指す動きもある。 矢内原が説く「神の国」は、多様性を理解・許容し、一人一人が神と繋がることによる理想の社会の様にも見える。
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矢内原忠雄 戦争と知識人の使命
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赤江達也
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