夜また夜の深い夜

夜また夜の深い夜

721円 (税込)

3pt

友達に本当の名前を言っちゃだめ。マイコにそう厳命する母は整形を繰り返す秘密主義者。母娘はアジアやヨーロッパの都市を転々とし、四年前からナポリのスラムに住む。国籍もIDもなく、父の名前も自分のルーツもわからないマイコは、難民キャンプ育ちの七海さん宛に、初めて本名を明かして手紙を書き始めた。疾走感溢れる現代サバイバル小説。

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夜また夜の深い夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白いとかつまらないとかそういうありきたりな感想ではまとめられない作品。
    残るのは『なんじゃこら〰』って言う心のモヤモヤ、ポッカリとした虚無感みたいなものだけですね。
    衝撃作といえば★5ですが、もう一度読み返したいかといえばもう読みたくないので、★1とも言える作品。
    桐野作品の中ではやや異質だが、特

    0
    2021年10月16日

    Posted by ブクログ

    大好きな作家さんの一人です。
    国籍を持たず、母親と逃亡生活を送る日本人の女の子が、知り合った二人の少女と犯罪に手を染めながらも、逞しく生きていくストーリー。
    目の前の相手を簡単に信用せず、“もう一人の自分”の声に耳を傾け、己の道を進んで行く…
    現代の私達も、このようなサバイバル生活に突入しているよう

    0
    2022年10月08日

    Posted by ブクログ

     ちゃんと自分の頭で考えて行動すること、信用できる人かどうかは自分の感覚で判断すること、善か悪かを決める自分の基準を作ること。そしてプライドよりも生き残ることを第一に考えること。
     桐野さんの作品から自分なりにいろんなことを学びました。読むたびに救われる気がします。
     この本はイタリアが舞台です。ギ

    0
    2021年10月06日

    Posted by ブクログ

    桐野夏生さんの小説は突き抜けているから好きだ。欲を言えば最近は少し勢いがないか。

    今はイタリアのナポリのスラムで生活しているマイコは、母親とアジアやヨーロッパのスラム街を転々と移り住み、教育も受けられず、友達も持ってはいけない、母親には秘密がある、という中で成長した。「日本人の娘」らしいと思うのに

    0
    2021年02月19日

    Posted by ブクログ

    今回の長編は途中で飽きる事が全くなく、グロテスクなシーンや目や耳を塞ぎたくなる様なシーンも出て来ますがその後の展開が気になり本を閉じる事が出来ませんでした。

    最後の最後まで良い意味でどんでん返しの連続で「OUT」以来の衝撃を受けました。

    決して心地よい作品とは言えませんし自分の住む世界とはか

    0
    2021年01月28日

    Posted by ブクログ

    オチをすっかり忘れてて、再読。
    やはり面白かった!

    筋には関係ないけど、ナポリのゴミ収集は、マフィアが関わっているんだ。市がマフィアと手を切ろうとしたらストになり、増えたゴキブリの記述のあたり、気持ち悪い…。日本の有り難さを感じた。

    あと、リベリアっていう国について全然知らなかった。アメリカの解

    0
    2020年08月08日

    Posted by ブクログ

    ナポリのスラムで暮らすマイコと、
    出会った人たちから知る底辺の底辺。
    きっとこれは現実だろう。
    つらい…

    0
    2020年04月11日

    Posted by ブクログ

    こういうふうに海外であるいは国内で身を潜めて生きていたり名前を変えていたり、そんなこともあるんだろうな、と。七海さんが気になる。#桐野夏生

    0
    2019年09月04日

    Posted by ブクログ

    友達に本当の名前を教えることも禁止されて生きてきたマイコ。
    そんな母は、家を空ける度に顔を変えて帰ってくる。
    住むところはアジアやヨーロッパから、今はナポリのスラムに住んでいる。
    今までだって貧しい暮らしばかりで、学校もろくに行かせてもらえなかった。
    それでも母を信じながらも、難民キャンプで育ったと

    0
    2019年06月21日

    Posted by ブクログ

    舞子の生活には緊張感もあるが不思議とワクワクさせられた。
    一定の場所にはとどまらず、ヒラヒラヒラヒラ彷徨う舞子。その様に生活せざるを得なくさせるような親は罪深い。
    逞しく生まれ変わった舞子の冒険は続いていく。

    0
    2019年04月01日

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