スペリングの英語史

サイモン ホロビン / 堀田 隆一

英単語はなぜ発音どおりに綴らないのか？ イラッとした経験のあるすべての読者にお薦め。あの変な綴りは壮大な歴史と背景あってのことかと思わず納得する、オックスフォード大教授によるノルマン征服から現代までの英語史をスペリングから覗くユニークな論考。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 英語・英会話
• 出版社: 早川書房
• ページ数: 304ページ
• 電子版発売日: 2017年09月30日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 6MB

[ブクログ · ★★★★☆]

英語のスペルには秩序がない、と思われがちだけれど、背景を探っていけば、英語が関わってきた諸外国語に触れてきた歴史の結果であり、それぞれの語源を知れば何故そうなるのかがわかる。英語が持つ無秩序性こそが、英語の歴史の長さと深み。スペリングの簡素化を進めようとした向きもあるようだけれど、それは味気ないような気がしてしまうな、non-nativeの私でも。

それに、何でもかんでも簡素化・合理化していったら、そもそも言語が分かれていることすら批判の対象に行き着くのでは。通訳がいらないのは理想かもしれないけど、なんだかつまらない世界に思えてしまうな。

というわけで、私はスペリング改革不要派。