ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
当代一の歴史家が、日本人の歴史観に最も影響を与えた国民作家に真正面から挑む。戦国時代に日本社会の起源があるとはどういうことか? なぜ「徳川の平和」は破られなくてはならなかったのか? 明治と昭和は本当に断絶していたのか? 司馬文学の豊穣な世界から「歴史の本質」を鮮やかに浮かび上がらせた決定版。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
司馬遼太郎の思考をその著作から読み解いた本。 司馬遼太郎の著作を通して、日本の歴史・日本人の特性を知り、今後の日本について考えられる良著。 なぜ司馬遼太郎さんの著作は多くの人々を惹きつけ、考えさせるのかが理解できる。 印象に残ったキーワード ・着眼大局、着手小局 ・格調高い精神にささえられたリアリ...続きを読むズムと合理主義をあわせ持たなければならない ・司馬さんが21世紀を生きる日本人に伝えたかったこと。「「共感性」を伸ばすこと」「自己の確立」
司馬さん自身が戦争体験者ということもあり、なぜ日本は戦争に向かっていったのかということを問い続けつつ作品を発表して行ったと述べておられる。 司馬作品を紹介しつつ、司馬さんの心情も解析している。それで著者自身が歴史学者であるゆえに戦国時代からの日本の歴史の流れも分かりやすい文章で綴っている上に、過去の...続きを読む歴史の観点からこれからどうするべきかという意見もあり。 1冊でも司馬作品を読んでからの方が楽しめるでしょう。
歴史学者による司馬遼太郎作品の素晴らしいブックガイドのように読みました。 大好きな司馬作品の読み解きについて磯田さんと熱く語り合っているような感覚で、嬉しい時間でした。
司馬遼太郎の功罪について歴史学者の磯田道史が分析した一冊。 プロの歴史学者が司馬遼太郎を分析することはないので、それだけでも価値のある一冊。 また、俗に司馬史観と呼ばれるものの功と罪の部分をしっかり描いており、非常に勉強になった。
私たち世代は(おそらく)日教組の教職員から中学高校と「日本はダメな国」史観を叩き込まれた。昭和天皇を終始「テンちゃん」と呼ぶ教諭までいた。 長じて、司馬遼太郎の著作に接し「日本も捨てたものじゃないな」と、考えを改めた。 幕末から明治に至る日本史は、世界史の中でも希有にして奇跡的な歩みだろう。 ...続きを読む ギリシャ民族にホメロスあり。中華民族に司馬遷あり。大和民族に司馬遼太郎あり!
歴史の細かいところまでよくわかる良い本だった 最後は共感力が大切とのこと 正直が徳目 別に金儲けのためにやっているのではない国を良くするためにやっている 現代の日本人は総務が弱い お金儲けのためだけなっている
司馬遼太郎ファンであったので、非常に読みやすかった。主観をなるべく排して、本文を引用して書かれているので、納得できる内容だった。
司馬史観と史実の擦り合わせ。氏によって再評価された竜馬とか、日本人の歴史感への影響力は大。磯田さん的には”花神”がベスト、とのこと。
司馬遼太郎の作品は戦後の復興期から日本人の心を捉えて離さず、彼の作品により脚光が集まった歴史上の人物も多数存在する。 その一方で、司馬史観と呼ばれる、彼特有の歴史の捉え方は、彼の作品の影響力の大きさから、誤った事実を普及しているとして、否定的に捉えられることも多かった。 その司馬史観について、歴...続きを読む史学者の観点から切り込み、彼の思想を読み解き、その思想を理解した上で司馬遼太郎の作品を楽しむべきとした本作。 司馬史観の存在は知っていたものの、体系立てて整理したことがなかったため、大変勉強になった。 ここからはややネタバレになるが、司馬遼太郎の思想として、昭和初期を鬼胎の時代と位置づけ、日本にとって非常に悪い時代とし、そこに至る過程を整理する中で、特に江戸、幕末、明治を紐解き、さらにその源流として織田信長の時代にまで遡っている。 そのため、国盗り物語→竜馬が行く→飛ぶが如く→坂の上の雲、という作品が彼の思想の本筋として存在している。 それに付随する作品、特に作者は花神を推奨していたが、これらの中にも名作が多く、そこには本筋以外の彼の思想が現れている。 彼の作品は、荒唐無稽な日本礼賛ではなく、本質的な日本人の良さを浮き彫りにし、そうした良さを理解した上で国家の形成に役立ててほしいということを伝えている。 歴史的に正しいかということも、もちろん大切ではあるが、そうした彼のメッセージを理解した上で、日本の、特に近現代史に触れることはメリットしかないように思える。 そうしたことに気付かされる、大変有意義な書籍であった。
司馬遼太郎さんの描く歴史小説を、冷静に分析しつつ、そのエッセンスを熱く示してくれていると思います(^^)
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
「司馬遼太郎」で学ぶ日本史
新刊情報をお知らせします。
磯田道史
フォロー機能について
「NHK出版新書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊
磯田道史と日本史を語ろう
江戸の備忘録
NHK英雄たちの選択 江戸無血開城の深層
オランダ商館長が見た 江戸の災害
カラー版 江戸の家計簿
感染症の日本史
災害と生きる日本人
「磯田道史」のこれもおすすめ一覧へ
▲「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 ページトップヘ