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18歳から21歳まで歌を歌っていた。早くおじいさんになろうと思い、25歳、町の本屋の主人として暮らしはじめた。そして二十数年後、無性に歌が歌いたくなり歌手として再出発した早川義夫の代表的エッセイ集。「恋をしていいのだ。恥をかいていいのだ。今を歌っていくのだ」。心を揺り動かす率直で本質的な言葉。文庫用に最終章を追加。
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Posted by ブクログ
推薦コメントを寄せたクドカンが自身がMCを務める番組「おやすみ日本」で早川さんをゲストとして招いた時に言っていた言葉がとても印象的で、今も覚えています。 「脚本の事で悩んでいた時に入った喫茶店に早川さんの本があって、その場で一気に読みました。早川さんの本の中に自分が悩んでいた事の全ての答えが書いてあ...続きを読むったんです」 クドカンの言葉を思い出しながらページを捲って、いちばん最初から読んでいて涙が止まらなくなった。 何かを生み出す事、「いま」の自分に向き合い表現し続ける事、すなわち、「たましいの場所」を探し続ける事。 飾り気がなく正直でまっすぐで純粋で、情けないのに力強い。 うたう事、生きる事へのまっすぐな想い 巻末のオマージュエッセイ、311後、何を歌えばいいのか分からなくなったという七尾旅人の言葉が突き刺さる。 たましいの場所は歌の中にある。歌う事こそが彼らにとって自分が自分として生きる事の全てなのかもしれない。 そしてわたしたちの中にもきっと『うた』は眠っている。
衒いのない、むきだしの言葉が並ぶが、通奏低音には、ずっと「やさしさ」が太く、あたたかく、大きく、鳴り響いている。 精神的に落ち込んでいた時に、ふと本屋で出会い、助けてもらった本です。 この本があれば、どんなに落ち込んでも大丈夫、また助けてもらえると思えると、色んなことに対して怖れずに人生を進んでいけ...続きを読むる気がします。 巻末の七尾旅人氏のオマージュエッセイもまた素晴らしい。 ぜひ、沢山の人に読んでもらいたい、おすすめの一冊です。
ジャックスのボーカルが書いた本という事で購入したが、とても良い本だった。歌や人生に対する飾らない素直な姿勢が素晴らしいと思う。 格好悪い事をさらけ出さないと次ぎに進めない。しかし、ちょっとさらけ出し過ぎじゃあないですか?早川さん。
―――恋をしていいのだ。叫んでいいのだ。歌を作っていいのだ。恥をかいていいのだ。僕たちは生きている最中なんだ。――― 大事なところに線をひっぱってくださいと言われたら、全部にひいちゃいそ うなくらい、おさまりの良い一冊。 帯文はクドカン。 「誰かに悩みを相談するくらいなら この本を繰り返し読んだ...続きを読む方が いいとさえ思っています。」 てーか、いい帯だよな。 この帯を書いてくれて、文庫化にしてくれたひとに感謝せにゃ。 18歳から21歳まで音楽。 23歳でおじいさんになりたくて 25歳で本屋を開業。 50近くなって本屋をたたんでまた音楽。 繰り返し紡ぐ「いま」「いま」「いま」 過去はどうでもよくて、いま、歌いたいことが歌えているかそれがすべてなんだ、と著者はいう。 にんげん、それがなかなかできない。 とくに、華やかな「かこ」があればなおさら。 でも、「いま」を生きている。このひとは。 それが言葉の端々からバシバシにじみでてて、恋人がほしくって、赤いワンピースの奥さんに助言されながら若い恋人にメロメロで。 嫌いなタイプなんです。ほんとうは。 でも、いい言葉をかくから、読んでしまいました。 ―――人間を感動させるものって、もっと素朴で、もっと単純で、拙いものだと思うの――― まったくの同感です。
早川義夫という人間を知る。歌手、エッセイスト、元本屋店主など異色の経歴を持つ。そんな彼のコラム。本当に変わった考え方や共感できる考え方、様々だけれども最後まで読みきってこの著者の事を知りたい。
宮藤官九郎の推薦文、峯田和伸のオシ、七尾旅人のオマージュエッセイと、自分的には先にそれを知っていたら読まなかっただろうという感じなのだが(ちなみに古本で購入)、あえて先入観を外して読むとなかなかに面白い。還暦のオヤジがここまで素っ裸でものを言うのは簡単ではなかろう。
この本を読んで、ワタシが思ったのは猪木さんの『馬鹿になれ』という詩。 「馬鹿になれ/とことん馬鹿になれ/恥をかけ/とことん恥をかけ/かいてかいて恥かいて/裸になったら/見えてくる/本当の自分が/見えてくる/本当の自分も笑ってた……/それくらい/馬鹿になれ」 宮藤官九郎が絶賛するこの本の著者は、18歳...続きを読むから21歳までバンドを組んで歌い、25歳で書店主となり、45歳で再び歌い始めた。そして、この人生の中で思うこと、感じることを、赤裸々に、文字通り裸になって綴っている。いやしいことも、いやらしいことも。でも、どこか笑っている。唇の脇でフッと笑っている。だから、切なさは感じても暗さは感じない。裸になった人間は強い。
こんなことを言ったらかっこわるいかなとか、人に見られたら恥ずかしいな、とか、そういうあれこれを全部とっぱらった素直なこころの叫び。純粋で、不器用だからこそ、痛い。けれど、人間くさくて気持ちが良い。 「ものづくりの人にとって、作品はいわば排泄物のようなもの。」 「歌は、悲しいから歌うのだ。精神が健康...続きを読むならば、なにも、わざわざ歌を作って人前で歌うことはない。」 たしかに、自分自身も苦しいときの方が、素直な文章が書けるような気がする。頭の中におさまりきらずどうしようもないもやもやを、ことばにすることで整理がつく。その過程だから、決してきれいにまとまっていないし、泥臭いし、みじめだったりする。だけどそこにこそ、リアルな生き様があるよなあと、確かに思う。 いつからだろう。年齢ばかりが増えていって、こうしたい、の前にこうあるべきとか、この歳になって、とか体裁ばかりがよぎるようになったのは。「インスタ映え」の真反対にある文章。おもしろかった。 ————————————————————— 恋をしていいのだ。叫んでいいのだ。恥をかいていいのだ。答えはなくてもいい。答えを出すために生きているのだ。僕たちは生きている最中なんだ。そう思った。過去を歌うのではない。明日を歌うのとも違う。今を歌っていくのだ。
★★★ 大いに共感する部分があり、共感しない部分もある。 美学。共感する部分が多かった気がする。 エッセイを久々に読んだ。好きだなあと感じた。 読み終わる頃に表紙の娘さんがとても魅力的に見えてきた。 最後の方に書評。いくつか、気になるのが見つかった。 読むものが無くなった時に、読み返したい。 1...続きを読む5.10.19 2回目 ★★★★ 自分に向き合いたいと思ったときにとてもいい本だと思った。友人が「無人島に持っていくならこれ」と誕生日にくれた本だがその意味が僕なりに分かった気がする。
書店でクドカンの帯をみてさらにあとがきを七尾旅人が書いているのでおもしろそうな本だなと購入。文庫版あとがきに銀杏BOYZの峯田和伸も絶賛していたとある。 エッセイなのだがところどころではっとした表現を描いてくれる。 特に親への想いは印象的で表題のたましいの場所はその場で2回も読み返してしまった。意味...続きを読むが分からなくてではなくすぐもう一度読み直したいと思ったのは初めてかもしれない。 良書というものに違わず、ずっと持っておきたい不器用な男の優しい本だと思う。 それにしても帯は反則でしょ。 「誰かに悩みを相談するくらいなら、この本を繰り返し読んだ方がいいとさえ思っています。これは本当にいい本」By宮藤官九郎
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