文人暴食

文人暴食

869円 (税込)

4pt

4.1

野人・怪人と謳われた南方熊楠の好物はアンパン。本職が牛乳屋の伊藤左千夫は丼飯に牛乳をかけてもりもり食べたそうな。人肉嗜好の金子光晴は口腔内の頬肉を食いちぎって試食したというから驚きだ。そして美食家の折口信夫は若い頃のコカイン常用で殆ど嗅覚がなかったし、アル中の極みは若山牧水だった。ああ、食は人なり。三十七文人の食癖にみる近代文学史。『文人悪食』の続編。

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文人暴食 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一椀に白魚の泣き声を聞く(小泉八雲)、牛鍋は不良のはじまり(坪内逍遥)、快男児、酒を飲めず(二葉亭四迷)、牛乳屋茶人(伊藤左千夫)、山奥の怪人はなにを食うか(南方熊楠)、筆は一本、箸は二本(斎藤緑雨)、一膳の赤飯(徳富蘆花)、牛肉か馬鈴薯か(国木田独歩)、獄中で刺身(幸徳秋水)、うどんと蒲団(田山花

    0
    2014年02月24日

    Posted by ブクログ

    『作家にとって、食とは何か?食と作品どのようなかかわりがあるのか?』その疑問に鋭く迫った異色の作家、文学論です。読むもここまで調べたなぁという作者のの執念に思わず脱帽してしまいました。

    この本は『文人悪食』の続編になります。37人の文士・作家の食癖がこの本には取り上げられているんですけれど、「文人

    0
    2011年08月26日

    Posted by ブクログ

    な〜んでこんな物喰えるの!?からこんな時代にそんな贅沢してんじゃないよ!という文人達の食生活が垣間見れる。
    軽い読み物としてもお勧め。

    0
    2010年03月26日

    Posted by ブクログ

    読み終わって 題名が“暴食”なのに気がついた…なるほど。 文人は 一般人よりも遥かにエネルギーを持ってて、そのエネルギーに食われそうに(食われてるかも)なりながら 生きているのだなぁ〜
    と 少し呆れながらかんじる方もいた…恐ろしく 面白い。

    0
    2013年05月19日

    Posted by ブクログ

    『文人悪食』の続編。前作で書ききれなかった文豪が登場します。それにしても作家は食に拘る。食は生に通じる。人の生き方への拘りも食への拘りも作家には欠かせない才能なのかも知れない。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

     悪食、という言葉を生みだした古の賢人は何を思ってこの言葉を作りだしたのだろう。
     世に名だたる文豪たちの好物や食生活を取り上げただけの本・・・であるのに、こんなにも興味深いのはなぜだろう。
     食は人の生活を支える基本。自然作風とは切っても切れない関係であることが浮き彫りになってくる。
     途中、こら

    0
    2012年11月25日

    Posted by ブクログ

    金子光晴と一緒に「人肉嗜食会」をやっていた宮久保和尚の春慶寺は以前住んでいた家の隣だった。今はマンション形式のモダンなお寺。ボタンを押すと骨壷が出てくるらしい。

    0
    2009年10月04日

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