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『こころ』はBL?『坊っちゃん』は童貞小説?邪道に見せて王道を行き、微笑みながらガチで斬り合う「文芸漫談」の真髄発揮。『吾輩は猫である』『三四郎』他を読み解く漱石入門書。
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Posted by ブクログ
いとうせいこうと奥泉光が行っている「文芸漫談」というライブイベントから、夏目漱石の作品をピックアップ。漱石作品の面白さを紹介している。 きっと、二人とも何回も、何回も、何回も漱石作品を読んでいるのだろうな。全編に漱石愛が満ち満ちている。 中学の教科書で漱石に出会い、読書感想文の宿題では面白さがちっ...続きを読むともわからず。大人になって『門』に感動し。 漱石は読む時ごとに印象が変わる。 ということで、『吾輩は猫である』を再読し始めちゃった。 いや~、面白い、面白い! 『漱石漫談』ありがとう!!!
いとうせいこうと奥泉光が、漱石の小説について、ライブで語り合う。 10年以上前から、この2人で、文芸漫談という形式で色々な文学作品を、鋭く、面白おかしく語っているとのこと。 今まで全く知らなかった。もっと早く知っていれば、もっと人生楽しくなったのに。 とにかく2人の文学作品への造詣の深さ、感覚の...続きを読む鋭さに感嘆。それでいて、アプローチの仕方がエンターテイメントで、笑える部分も多い。 作品をボケとして扱い、突っ込み(ここが文芸批評)を入れる形式で、愛をもって笑いに昇華しつつ作品に切り込んでいく。 あまり、漱石を偉人として扱わず、等身大の人間として、扱っているところも素晴らしい。 紹介されている「坑夫」という作品が、前衛的で面白そう。 私は内田百閒が好きだが、漱石は百閒のお師匠さん。 漱石の夢十夜等に影響うけているのではとも思ったが、今回のこの対談で触れられている、「坑夫」の抽象的な眩惑的な場面にも意外と影響受けているのでは?と思った。
めちゃくちゃ面白い! 漱石のやっちゃった文章に対するツッコミに、 何度も噴き出してしまった。 特に、こころと坊ちゃんは笑える。 こんなふうに小説を読み、語り合えるのは さぞかし幸せだろう。
三四郎は、東京の当時の学生生活を描く、最先端な、おしゃれ小説だった。 なんとなく、クリスタル 的小説 漱石の孤独は、人とコミュニケーションして、失敗しちゃう孤独
2017年刊。生誕150年企画。積読本でした。 『こころ』は他の本でもいろいろ読んだので、あまり目新しさはかんじなかったです。 『三四郎』は面白かった! 『草枕』タイプの小説で絵画を理想とした、物語ではなくシーンが推移していく小説だというのは知りませんでした。 『草枕』は何度も書店で買おうかと迷...続きを読むって「でも、これ漢字が多すぎて、絶対眠くなりそう(恥)」と躊躇していましたが、漱石が本気を出した小説「これが小説というものだぜというはっきりした信念を見せている」というくだりを読んで、ちょっとがんばって読んでみようかと思いなおしました。まあ読めるかどうかまずは買って手元に置いてみようかな。と思いました。
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