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蜜蜂がこの世からいなくなると、世界が滅ぶ? 突然の歯の痛みに飛び込んだ歯医者で、小柳薫は蜂にまつわる不思議な予言を聞かされる。その日から、薫の身に次々と不思議な出来事が巻き起こり、多田野黄昏という美女とともに、世の中のずれを直すために、昭和40年代の東京に迷い込むことになったのだが……。ホームレスたちの謎の失踪、二年ぶりの元カノとの再会、自衛隊の回し者とJAの回し者との奇妙な対決、地底の町でおきているという不思議な騒めき……。そして友人でホームレスの植松健吾も、「どうやら俺もそのなかの一人に選ばれたらしい」という言葉を残して姿を消す。四ツ谷駅近くの『斜陽館』という名前の古い洋館を舞台に、“人類にとってかけがえのない宝物”をめぐって、過去と現在という二つの世界で、静かな戦いが始まろうとしている。『コンビニ・ララバイ』『珈琲屋の人々』の著者が贈る、ファンタジックで予測不能のパラレルワールドストーリー。
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年03月15日
池永陽さん「向こうがわの蜂」(2017.2)、556頁の大作です。ファンタジーな世界が展開しています。奇妙な世界でもあります。平成に住む小栁薫(こやなぎ かおる)と昭和に住む多田野黄昏(ただの たそがれ)が時空のねじれにより平成の世で出会い、ともに昭和の世を覗くというストーリーです。平成、昭和、それ...続きを読む
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