天に昇った男

天に昇った男

495円 (税込)

2pt

昔、天に昇ろうとした男の伝説がある九州・星里の街。昭和51年の昇天祭りの日、祭りの櫓に3人の男女の死体が吊るされた。犯人とされた門脇春男は、17年の収監ののち、死刑を執行される。ところが奇跡が起こり、彼は生き延び、釈放された。そして昇天祭りの夜、彼自身が伝説のとおりに天に昇ったが……。蛍狩りなどを詩情豊かに描き、死刑問題をからめた異色作。

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天に昇った男 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    旅先で読むことになり、読みやすい薄さにも関わらず時間をかなり費やしてしまった。
    梗概にも書かれてあったが本作は島田作品の中でも異色の物で、作者本人でさえあとがきで全く予想外に生まれた副産物であると述べている。内容的にはミステリではなく云うなれば幻想小説のテイストを含んだ中間小説とでもなるだろうか、不

    0
    2020年03月10日

    Posted by ブクログ

    冤罪での死刑執行から奇跡的に生き延びた男。
    九州の元炭鉱での情緒あふれる風景と、
    そこで出会った少女との交流を回想する。

    オチが突拍子も無いです。
    びっくりする。
    社会派小説なんだろう、これは。

    0
    2011年11月02日

    Posted by ブクログ

    なんというか、後味が微妙なお話です…。現行の死刑制度について問題を提起するお話でミステリではありません。でもこのオチは悲しすぎる気も。

    0
    2014年11月13日

    Posted by ブクログ

    やっぱり夢中になって一気読みになってしまう、島田荘司。

    でも、内容というか、この話はちょっと苦手です。

    0
    2015年09月13日

    Posted by ブクログ

    祭りの櫓に三人の男女を吊るした死刑囚門脇春男。死刑執行後奇跡的に生き残り釈放。風景は美しいのに内容が悲しい。彼がかばった愛する女性は。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    ラストの凄いあっけなさが多分一番重要なのだと思う。「秋好事件」に関わってきた島田荘司だから書けたのかもしれない物語。ミステリのような面白さは無いが、死(死刑)が何を奪うのかを訴えているように、個人的には思う。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    推理・ミステリと云うよりも、幻想的で、寂しく物哀しい小説。けれども、島田氏の、『死刑』と云うものに対してのメッセージがキチンと組み込まれています。星や蛍と云った儚げで小さな光が、このお話の世界観を美しくしています。沢山集まることにより、心に降り注ぐ様な大きな光になります。
    因みに、私個人の考えは、『

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    私は偶々一気に読んだのだが、後々思い返してみると、一気に読んだからこそ面白かったのだろう。
    作品全体を通して漂う儚さ・寂しさ・やるせなさ。
    そんなに厚い本ではないが、もう少し薄くても良かったかな。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     読み始めてすぐに違和感を感じた。
     その違和感を書くと重大なネタバレになってしまうので控えるが、その奥歯にものが挟まったような状態のままずっと読み進めていくと、紐がほどける結末が待っていた。
     
     島田荘司さんと聞いて、つい推理小説を思い浮かべていたけれど、ミステリー的な要素はほぼない。

     こう

    0
    2012年01月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冤罪を扱った作品です。
    読み出したら止まらなくて、一日で読んでしまいました。
    島田荘司の冤罪についてのメッセージがとても良く伝わってきました。

    0
    2013年10月02日

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