花柳界の記憶 芸者論

花柳界の記憶 芸者論

652円 (税込)

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4.3

花柳界、芸者、三業地……文字としては馴染みがあっても、実態は殆ど知られていない世界。長年新橋演舞場に身を置き、数々の名妓たちと親交のあった著者が、芸者の成り立ちから戦前、戦後の東京の花柳界全盛の時代までの歴史と変貌を細やかに描写。処女作にして和辻哲郎文化賞を受賞した、画期的日本文化論。

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花柳界の記憶 芸者論 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年11月02日

    芸者=神代の時代の精神を具現化した存在  という起源論から始まり、常につきまとう性的サービスの提供者、下賤な職業、哀れな女達というステレオタイプに異を唱える。

    宮尾文子の小説を読んでから、芸者の人生に圧倒されて興味を持っているが、美貌と芸と才覚にあふれた女性なら政界財界を手玉に大活躍したであろうし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月04日

    面白く読んだ。古代の巫女の話から、吉原が源氏物語に連なる王朝文化の再生装置であり神々の振る舞いを演じる場所であったという論の考察の深さには唸った。現在の娼妓ではない芸者は昭和も戦後になってからの話でそれまでは娼妓と芸者の二枚看板であった「不見転 みずてん」芸者も法の目をかいくぐり幅を利かせていたのだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月23日

    とにかく名文。黙阿弥の台詞かと見まごう日本語に度肝を抜かれた。そして辛辣。せせこましくなった現代の我々への批判も鋭い。

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    Posted by ブクログ 2011年02月16日

    全く別世界。 でも、歴史的に、文化的にみるとおもしろい。 神事から流れをくむ芸能社会など、なるほど、知らない視点がある。

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    Posted by ブクログ 2012年02月05日

    芸者の成り立ちから時代経過に伴う浮き沈みや、芸者の矜持などに至るまでを描いた書。
    殆ど実態は知らない世界であったが、何故か凄く惹かれるものがあった。
    そこには「神々の振る舞いを演じる」という底流があり、日本の美しく儚い世界が実現されていた。その日本的なものが時代の経過と伴に、変容していく様が感じ取ら...続きを読む

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