これからお祈りにいきます

これからお祈りにいきます

704円 (税込)

3pt

人型のはりぼてに神様にとられたくない物をめいめいが工作して入れるという奇祭の風習がある町に生まれ育ったシゲル。祭嫌いの彼が、誰かのために祈る――。不器用な私たちのまっすぐな祈りの物語。

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これからお祈りにいきます のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    すごく面白かったです
    誰かのための祈りというのは何だか途方もないことだけど、どこかできっと通じてるようなそんな気になる中編2作でした
    どちらとも好きでしたが、私は『サイガサマのウィッカーマン』の方が好みでした

    何となく色々上手くいってないフツウの高校生の男の子が主人公なんですが、この世代の何だか分

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    2024年03月04日

    Posted by ブクログ

    角川文庫版。
    津村記久子らしく、不思議な高揚感と、どっしり地に足のついた感が楽しめるように思う。


    少し冗長だが西崎氏の解説も良かった。

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    2018年07月12日

    Posted by ブクログ

    あなたは、どんな時に『お祈り』をするでしょうか?

    合格祈願、安産祈願、そして宝くじが当たりますようにといったものまで、人が『お祈り』をする目的はさまざまです。普段、神社仏閣には見向きもしない、そんな人であっても、何か困りごとがあるとそんな神社仏閣に赴いて厳かな気持ちで手を合わせ『お祈り』をする。祈

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    2022年07月11日

    Posted by ブクログ

    なぜか読みもらしていたので購入。エブリシングフロウズでも思ったが、一人称語りの10代の子の心の声をかくのが抜群にうまいなあ。10代の子に限らないのだが、とにかく途切れそうで途切れないうねるような文体がこちらの心の凹凸にぴったり沿うような感覚をおぼえる。津村紀久子という作家の作品をリアルタイムで読める

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    2021年05月25日

    Posted by ブクログ

    いや~津村さんの安定感凄いわ。
    本当に登場人物がリアルというか、無駄にハイスペックだったり無駄に悪人だったりってのが無くて、過不足無く丁度いい塩梅なのが最高。

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    2021年02月22日

    Posted by ブクログ

    いずれも表題作ではない2作を収録した本作は、大事なひとのために祈る青年(高校生と大学生)を好意的に描いています。

    そう書くと、いかにも主人公らしい人物像を思い浮かべるかもしれませんが、そこは津村さんの作品ですから・・・独特の悩みを抱えてます。

    そう書くと、いかにも純文学らしい人物像を思い浮かべる

    0
    2017年06月26日

    Posted by ブクログ

    短篇2つが収録されており、どちらも主人公が何かに対して祈ってる。
    「サイガサマのウィッカーマン」
     『エヴリシング・フロウズ』でもあったが、主人公が自分の圧倒的な無力さに傷付くシーンが印象的だった。
     たとえどこかの大富豪であっても、自分ではどうにもならないことはあるだろう。ましてや、高校生の主人公

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    2017年04月15日

    Posted by ブクログ

    お祈りがベースにある中編と短編
    中編の「さいがさまのウィッカーマン」の主人公の住む町のサイガサマのお祭り。ウィッカーマンだなんて怖すぎる。こぶとりじいさんのこぶだったらいいけれど、でもこの町の人々は引き換えになっても叶えたいことのために、むしろ喜んで受け入れる。シゲルのたんたんとした人間観察も面白い

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    2022年02月07日

    Posted by ブクログ

    ーーー1回は作ろうと思って作った家族やろうがーーー

    津村さんの小説は集中力を要する。
    読みはじめ、買ったばかりのスポンジみたいに弾きまくるので脳に世界観が定着するまで時間がすこし必要。なのに確実にどこかで読み手のこちら側が切り替わる瞬間があって、そうするともうぐいぐい、使い古したスポンジよろしくぐ

    0
    2018年03月26日

    Posted by ブクログ

    珍しいタイトルの付け方ですが、収録作品のどちらも「祈り」に関するお話。
    主人公が男で、高校生と大学生で、何気ない学生ライフを繊細に描いてるなと思います。不幸でもないけれど、取り立てて幸せでもないという津村先生の独特の世界観が読んでいて見える様でした。

    0
    2017年06月11日

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