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本当の「豊かさ」とは,花咲家の人たちみたいな生き方のことを言うんじゃないかな。
これまで植物には興味がなかったけれど,少しだけお花を愛おしく思うようになった。
お花屋さんに行きたくなった。
万人を守ってくれる神さまなんていない。
でも,私だけの神さまはいると信じたい。
Posted by ブクログ 2016年10月10日
『怪』ということだけど、怪談というよりは、不思議な存在が描かれたという感じ。
人ならぬ存在の持つ優しさや悲しさ。
1話目から涙腺が崩壊。
なんて優しい幽霊さんたちなのだろう。
りら子の言葉は、桂を慰めるだめの方便ではないから。
「夏の川」の、ノスタルジックな優しさも素敵。
それだけに、「火車」が悲し...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月24日
シリーズ4作目です。
今回は、怪談特集?みたぃですが…、
何となく辛気臭ぃ雰囲気も感じられ、
あまり、印象はよくなかったかも…。
特に、第三話は、よくなかったな~。
そんな中、第四話は、本シリーズの、
良さ、らしさが出ていたでそぅか…。
第四話は、
本作品のテーマであった怪談話が、
有城先生か...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月23日
【収録作品】プロローグ/第一話 別れの曲/第二話 夏の川/第三話 火車/第四話 約束/エピローグ 地上に光るは輝く瞳
花咲家の物語。第一話は桂の話。記憶を封印した理由は……。第二話は草太郎と絶滅した日本かわうその話。第三話は木太郎と年老いたパティシエの話。これは怖い。第四話は漫画家の有城が交わし...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月04日
【あらすじ】
鍵盤に手を置くと指が自然とメロディーを奏でる。弾けないはずのピアノなのに、まるで魔法のように。そして桂は思い出す。会えないはずの少女に会った記憶を(「別れの曲」)。かすみ草を使って優しいお見舞いの花束をつくる木太郎。届け先は老いたパティシエがひとり住まう家。彼には遠い日に亡くした愛娘が...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月23日
「別れの曲」桂が焼け焦げたはずのお屋敷でピアノを教わった体験を語る
「夏の川」木太郎さんが目撃した百鬼夜行
「火車」娘を亡くしたパティシエの魂の話
「約束」漫画家の結城先生のコックリさん、ロボット、ベテラン漫画家さんとの話
タイトルに「怪」と入っているように、ホラー要素が入っている話ばかり。
中で...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月29日
怪、というタイトルは分かっていましたが、まんま怪談だとは思っていなかったので、ホラーは苦手な私は少々びくびくしながらページをめくりました。
1話の桂の話はとても可愛らしく美しかったです。りら子も良いこと言うなあと。火車の話は切なかった。実際にこういった事件が起きている現状、いっそ文字に起こされた村山...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月28日
村山早紀さんの作品は大好きなのだけど、酷い目にあったり、自己犠牲をしたりする猫たちが出てくるのだけは辛い…と、ちょっぴり間を置いていたのだけど、火車は、なんとも、心に残る話だった。
今回、猫ではなくて、人間と愛猫が一緒に怨霊化して復讐してしまう。それで成仏するならスカッと(スカッとまではしないか)ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月10日
タイトルに「怪」とついてはいるけれど、怖くはなくて、優しい、ふしぎなものたちのお話が多いです。
でも、第三話の『火車』は、とても悲しいお話でした。
何も知らずにいれば、火車にならずに済んだかもしれなくて、最愛の娘とも、また会えたかもしれないのにと思うと、もう。
とは言え、結局、全話で泣いてしまった...続きを読む
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