風葬

風葬

591円 (税込)

2pt

釧路で書道教室を開く夏紀は、認知症の母が呟いた、耳慣れない地名を新聞の短歌の中に見つける。
父親を知らぬ自分の出生と関わりがあるのではと、短歌を投稿した元教師の徳一に会いに根室へ。
歌に引き寄せられた二人の出会いが、オホーツクで封印された過去を蘇らせる……。

密漁、マフィア、拿捕……桜木ノワールの原点というべき作品、待望の文庫化!

...続きを読む

風葬 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    桜木紫乃さんの作品は情景の描写が丁寧で、大好きな北海道の風景を思い描きながら読めるのが好きです。
    ルイカミサキ、探してみたくなりますね。

    0
    2023年01月25日

    Posted by ブクログ

    あなたは、自分が何者であるかと考えたことはないでしょうか?

    人は父親の精子と母親の卵子が受精することによってこの世に生を受けます。あなたにも私にも生物学的には必ず父親と母親が存在します。これは万人にとって共通です。そんな父親と母親が誰であるか、それを証明するものが『戸籍謄本』です。中学生の時だった

    0
    2022年04月11日

    Posted by ブクログ

    桜木紫乃の真骨頂である。男女の想いはもちろんのこと、いくつもの親子の姿が凝縮されている。サスペンス風にドラマが進んでいく中で、それぞれの後悔、哀惜、失望が色濃く映し出されていく。胸の痛みが取り除かれることはなく、過去は交差しないままに未来は日常を紡ぎ続ける。ただ風景を切り取った最後の2行にとんでもな

    0
    2017年05月01日

    Posted by ブクログ

    釧路で書道教室を開く篠塚夏紀は、出生の謎をとくために根室へ向かう。

    桜木紫乃らしさ満点です。
    結構パワフルな展開でした。

    0
    2023年09月01日

    Posted by ブクログ

    話しがどう絡まっていくのだろうと思いながら読み進むと「そうかあ」と。舞台が道北であることやノワールというけれど、やっぱり馳星周辺りとは違うんだなあ、って。当たり前か。

    0
    2023年08月03日

    Posted by ブクログ

    今んとこの桜木紫乃作品の中で1番好きだ
    オムニバスかと思いきや行ったり来たりでつながる。そして伏線回収。ミステリー
    怪物と言われて、いろんなことに手を汚した婆さんが、身体を売ることだけはやったらおしまいと言うたのが印象的。桜木紫乃作品は身売りは多いから、その台詞がひっかかった
    夏紀と風美はどんな容姿

    0
    2023年07月12日

    Posted by ブクログ

    小説に出てくる根室のカフェ、私が出張で行く時必ずランチに寄るあそこだ…と確信したり、書道のあれこれについても共感する部分が多くて桜木紫乃さんも書道を勉強していたのかなあと思うなど楽しみの要素が満載だった。読後かなり寂しさが残り、悲しくなるけど道東の雰囲気そのままに味わえます。

    0
    2021年10月23日

    Posted by ブクログ

    軽い認知症を患う母親がつぶやいた聞き慣れない地名、一つの短歌共に引き寄せられる人達。釧路・根室・東京を行き来し出生の秘密を知ることとなるが、母親の封印したい過去を掘り出し葛藤していく娘。いくつもの伏線がたくみで2時間のサスペンスドラマを読んでいる気分。複雑に絡み合う人間ドラマ。

    0
    2020年11月23日

    Posted by ブクログ

    誰でも大なり小なり隠しておきたい物事があるものだ。
    「墓場までもっていく」つもりの秘め事は人の頭の中、あるいは心の中にのみ容れられ、封をされ、取り出されることなく朽ちるのを待つことになる。
    棄てたくても棄てられず、ただ放置するしかないもの、あたかも宝箱の中身のように大切に保管されるもの、事象によって

    0
    2020年07月27日

    Posted by ブクログ

    認知症の母が呟いた、耳慣れない地名「ルイカミサキ」。偶然、新聞の短歌に見つけた夏紀は、投稿者の元教師に会いに行く。オホーツクで封印された過去が蘇る、桜木ノワールの原点的作品。
    設定だけみると、安っぽい二時間ドラマになりそうだが、流石の桜木さんである。重い雲が光を遮るような雰囲気が終始立ち込め、私たち

    0
    2018年03月04日

風葬 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

桜木紫乃 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す