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名だたる大企業や著名人がタックス・ヘイブン(租税回避地)を利用して“合法的”脱税を行う実態を白日の下にさらした「パナマ文書」。それが示したのは、あまりにも不公平で一方的な富の収奪の世界だった。諸国民の税により築かれたインフラを利用し巨額の利益をあげながら、ほとんど納税しない大企業や富裕層の存在。租税を回避する巨額の富に対していかにして課税できるか? グローバル税制の考え方と仕組み、そしてその可能性を示したのが本書である。環境問題から貧困問題まで、これらを一挙解決できる財源は、ここにある。【目次】はじめに/第一章 パナマ文書の衝撃/第二章 富の偏在を可視化すること/第三章 グローバル・タックスの可能性/第四章 グローバル・タックス実現のためのステップ/第五章 政治と現実を動かすために/第六章 グローバル・ガヴァナンス――EUの夢/おわりに 不平等と戦う人々/あとがき
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年06月09日
世界の富は1%の超富裕層が握っており、中間層の総資産の4割を締めると言われている。これが上位10%になると世界の資産の8割にもなる。コロナ禍でさらに格差は広がったと言われるが原因は様々だ。中でも金融取引で富を蓄積するケースや、企業活動としての儲けを挙げて租税回避措置を講じた結果、組織の上位者に莫大な...続きを読む
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