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個人所有の日本庭園の数が限られ、そこを手入れする仕事も激減するなかで、職人本来の心意気や技術を伝えられる場も少なくなっています。
確かな技術を身に付けている先輩がおらず、若い人たちだけでこなす現場も増えているようです。
現場の機械化や効率化が進み、庭師の本来あるべき姿や仕事のやり方は忘れられがちです。
昔堅気の粋な職人のワザと堅実な技術を持ち、後輩に的確な指導ができる庭師(植木屋、造園屋さん)は確実に高齢化しており、
“今私たちが次世代へ、先代から教えてもらった貴重な庭づくりのワザを伝えなければ、ここで途絶えてしまう”という危機感を持っています。
――そんな貴重な先達のひとりである著者は、日々の仕事のやり方を精緻な手描きの図でコツコツと描きためてきました。
本書はその図と職人ならではの技術を無駄のない文章で語った解説で、
職人の身だしなみから樹木の剪定、結び、石打ちまで、庭づくりに必要な技術のひとつひとつを一冊にまとめました。
Posted by ブクログ 2016年06月25日
〈本から〉
私は、目に映るものすべてのものを師匠と思いたい。特に自然の景色は、植木屋には良い手本だ。自然に接する機会を多く持ちたい。華道、茶道はもちろんのこと、街を歩いていて見るものはすべてがお手本。疑問を持ったとき、自分ならどう判断するかかを考えるだけでも勉強になる。
少なとも作業服に脚絆、地下...続きを読む
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