夜の庭師

夜の庭師

モリーは14歳、思いのままに物語を紡ぐことのできる天性の語り手だ。弟のキップとふたり、故郷のアイルランドから海を渡って命からがらイングランドに辿り着いた。大変な苦労の末にようやく雇ってくれるところをみつけたものの、そこで彼らを待っていたのは、巨木に取り込まれたかのような奇妙な屋敷と、青白い顔をした主人一家、そして夜中に屋敷を歩き回る不気味な男……夜の庭師だった。だが、それだけではなく、この屋敷には恐ろしい秘密が隠されていたのだ。カナダ図書館協会児童図書賞受賞。ディズニー映画化決定の傑作ゴーストストーリー。

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夜の庭師 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    親を失った姉弟、巨木に抱かれた館、青白い顔の家族、語り部、夜に響く怪しい足音、緑の扉の部屋、願いを叶えてくれる木、勇気という名の松葉杖、打ち明けられない秘密、そして訪れる夜の庭師。
    様々な要素に心捕まれ引きずり込まれる。

    0
    2022年08月31日

    Posted by ブクログ

    何、この傑作!出だしからディズニー映画の映像が眼に浮かぶ。イングランドにたどり着いた姉弟のモリーとキップはようやく雇ってくれる森の中の屋敷を見つけた。天性の語り部モリーと足の悪いキップ。一癖も二癖もあるウインザー家の人々。そして夜になると不気味な足音を立てて夜の庭師がやって来る。なんと魅力的な登場人

    0
    2020年11月24日

    Posted by ブクログ

    2017/03/09了読。
    2017年2冊目。
    通勤時にちょっとずつ読んでたので、時間がやたらかかってしまったけれど、最初の一行目から物語の魔法にかかってしまった、幸せなひと時でした。
    内容としてはダークファンタジー寄りのホラー。
    タイトルから連想していた夜の庭師と実際に出てきた庭師の印象が随分違っ

    0
    2017年03月09日

    Posted by ブクログ

    おもしろかったし、涙する場面もいくつかあり、本当に「物語」を読んだ充実感。
    モリーとキップ、幼いのに強すぎる!
    ただ歴史的背景を知ったら、こうやって生きていた子どもたちが実際にいたと思われ、心が痛む。

    ディズニー映画化、楽しみなような、映画化してほしくないような、複雑な気分。

    0
    2017年01月22日

    Posted by ブクログ

    両親を失ったモリーとキップの姉弟はイングランドの巨木に取り込まれたようなお屋敷にメイドと庭師として雇われる。借金の取り立てに苦しむ主人、冷ややかに見つめる奥様、お菓子ばかりを食べて太っている息子、甘えん坊でお話が大好きな妹。そして、夜になると歩き回る謎の男。
    日に日に不健康になっていく主人一家。怪し

    0
    2018年08月11日

    Posted by ブクログ

    ゴシックホラー風味の児童文学。
    健気な姉弟が働くことになったお屋敷では‥?

    19世紀アイルランドでは飢饉が起こり、食べるにも困った国民は、生き延びるために、多くが移住するしかなくなります。
    船で親とはぐれた14歳のモリーは弟キップと共に、命からがらイングランドにたどり着きました。

    やっと見つけた

    0
    2018年07月29日

    Posted by ブクログ

    1800年代のイングランドのお屋敷を舞台にした、少しホラーなファンタジー。ホーンデットマンションのような…
    細かく区切られた表題で、字が細かいわりには読みやすかった。
    登場人物が少なめで関係性もシンプルだったから外国名でもすんなりはいってきたのもよかった。
    アイルランドと英国の歴史、とりわけアイルラ

    0
    2018年07月26日

    Posted by ブクログ

    引き込まれて一気に読めました
    アイルランドの田舎娘が、なぜ上流気取りの奥様の流儀で家政ができるのか不思議

    0
    2017年10月24日

    Posted by ブクログ

    灰色の風が吹く。
    いや、確かに空は晴れているのに、おかしなことだがこの姉弟のいく先は鈍色に染められているのだ。

    そのお屋敷は草に覆われ、蔦が這い、屋根はたわみ、苔がはびこっていた。
    そして一本の古い木が、主人のように植わっている。
    たいていの場合、大きな古い木は優しさを湛え、見守るように聳えている

    0
    2017年07月06日

    Posted by ブクログ

    緑の扉の部屋と夜の庭師のことが気になり、一気に読んだ。
    嘘とお話の違いをモリーとキップは自分たちで答えを見つけていく。時におかれている現実から目を背けることだって必要であるけれど、いつか正面から向き合うときがきたら逃してはいけない。

    ディズニーで映画化されるようだけれど、いまいちピンとこないなぁ。

    0
    2016年11月27日

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