陸奥宗光とその時代

陸奥宗光とその時代

1,100円 (税込)

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著者には、すでに『陸奥宗光(上下)』(PHP文庫)という著作がある。これは、陸奥宗光の一生を描いた長編評伝である。その著者が、なぜ再び陸奥宗光を素材に、『陸奥宗光とその時代』と銘打ち本書を著したのか。その意図は、まさに「その時代」の4文字を付したところにある。つまり、英国との条約改正を成功させ、三国干渉を素早く収拾した陸奥宗光という、明治日本の生存と尊厳を守り抜いた外交官の波乱の生涯をとおして、日本における近代とは如何なる意味を持っているのかについて、客観的な論考を試みようとした点である。この試みにこそ、元駐タイ大使であり、外交史の研究家としての、なみなみならぬ意欲がうかがわれるのである。本書は、小村寿太郎、幣原喜重郎、重光・東郷、吉田茂と続く、「外交官とその時代」シリーズ全5部作の第一弾である。外交史、近現代史の研究者はもちろん、明治以降の日本の歩みを考えるうえで恰好の読み物である。

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陸奥宗光とその時代 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年08月22日

    19世紀末に活躍した、日本史上最も偉大な外務大臣の一人。極めて冷徹なリアリズムに即し、常に日本の国益を第一目標に置いた外交を担ってきた。

    そのリアリズムの思想は、彼の知的経験に基づく。知行合一を説く陽明学がこの時代の有識者に強く根付いていた時代、ベンサムに基づく個人の幸福を全ての前提におき、そこか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    予備知識が無くとも非常に分かりやすい外交史。
    陸奥は日清戦争期を中心とした時代の外交官。
    恐らく外務大臣で最も有能というか才気に比類がなかった人物なのだが、切れ過ぎる剃刀に相応の生涯だったように思える。

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