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Posted by ブクログ
ジョン・F・ケネディ暗殺事件が起きるまでまだ3年以上ある1960年9月から幕が開ける中巻では、ジェイクは生活費を賄う必要からテキサス州ジョーディで作家志望の非常勤講師という立場で日々を過ごしながら、オズワルドの動向を追っていく。その過程で高校での演劇顧問をしたり、新任司書のセイディーとのロマンスだったり、未来から来たという秘密を打ち明けられないことからのすれ違いが描かれながら、ジェイクは過去に介入していく。これがどんなバタフライ・エフェクトをもたらすのか。ジェイクのドラマが本筋(ケネディ暗殺を阻止)にどう絡んでどんな結末になるかが先が気になる。
デ・モーレンシルトとオズワルドの会話の中でオズワルドが資本主義を憎むマルクス主義者であること、キューバに平和な社会主義の理想像を見ていたりすることが描かれている。そして、キューバを51番目の州にするためキューバを爆撃をするべきだと主張する右派政治家のウォーカー元少将の話や、ケネディがカストロ暗殺を企てているという話をするデ・モーレンシルトはオズワルドを教唆しているように描かれていて、事実が分からなくてもスリリングなシーンで、かつケネディ暗殺の背景や時代の空気を掴む上で重要なくだりだと思った。
ラブロマンスや友情といった人間関係を軸にしたエンタメ展開で読者を惹きつけながら、レッド・パージだったり、人種差別撤廃が社会主義者と結びついていることなど、それとなく社会や政治背景が語られており、ストーリーの厚みを生み出す作家の手腕は、さすがはスティーヴン・キングだ。
Posted by ブクログ
キングなので、一応翻訳ホラーにカテゴライズするけど、ホラー要素はほとんどないな。
うん。これはSFでいいんではないかと。
っても、通常のSFともちょっと違う感じ。
「ジョイランド」もそうだったけど、「メルセデス」ではミステリーになってるそうなので、キングは<キング>というカテゴリーを生み出そうとしているのかな、と漠然と思う。
で、タイムスリップできる穴を通って、ケネディ暗殺を阻止しようとする話。
でも、まぁ物語の常として簡単にいかないわけで…。
タイムスリップものは、色々な規制がかかってきて、そのさじ加減が上手い下手の分かれ目のように思うのだけど、これは<切ない>
うん。
過去を思う、郷愁と切なさに満ちた物語だった。
結末が、キングにしては、って思ってたら、息子の助言で直したそうな。
うーん。
まぁここんとこ、人間丸くなったよねって思うキングなのでそう終わるのも当然なのかもしれないけれど、「クリスティーン」や「デッドエンド」みたいな終わり方もキングらしくて好きなんですけどね。
つか、そういう方向のを読みたかったわ。
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