ヤマケイ新書 御嶽山噴火 生還者の証言

ヤマケイ新書 御嶽山噴火 生還者の証言

774円 (税込)

3pt

4.3

頂上直下で被災した山岳ガイドが綴る、懸命の脱出行とそこから得られた教訓、そして、伝えることの大切さ。

御嶽山大噴火の生還者で山岳ガイド 小川さゆり氏が、噴火の模様を時系列で克明に記したドキュメントとその後の検証、得られた教訓などを中心にして執筆。 噴火から丸2年、3年目を迎えて、あの御嶽山噴火を多角的に検証した貴重なノンフィクション。

2014年9月27日午前11時52分、御嶽山が突然、大噴火した。9月最後の土曜日、素晴らしい好天と絶好の紅葉シーズン、そして大勢の登山者でにぎわう昼どきの最もゆったりした時間帯での突然の大噴火だった。死者58人、現在も5人の行方不明者を出している戦後最悪の事故となってしまった。
頂上直下で被災した山岳ガイドの小川さゆり氏もそのひとりで、わずかな時間のすきをついての懸命の脱出だった。

その事故からまる2年、彼女はその後も機会があるごとに、講演会などで悲惨な噴火の状況を報告しながら、いまだにあの事故はなんだったのか、自らに問いかけ続けている。
本書は、同じ境遇に立たされた生還者たちの証言を交えながら、時系列で噴火の詳細を追った第1章「運命の一日」、専門家の考察を交えながら、客観的な視点からあの御嶽山の噴火に迫った第2章「噴火の実態」、捜索と報道、生存者と遺族の心の葛藤などを描いた第3章「噴火の影響」、そして生死の境を分けた現実や、登山者の意識などを考察した第4章「噴火の教訓」などからなるノンフィクションである。

噴火を風化させないためにも、事故のすべての顛末を明らかにしようと試みた渾身の一冊となっている。

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ヤマケイ新書 御嶽山噴火 生還者の証言 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    筆者の覚悟がすごい
    記者達に間違った情報を記事にされて世間に批判されてもそれでも伝えてくれるのはとてもありがたい

    0
    2021年02月08日

    Posted by ブクログ

    2014年9月27日、御嶽山が噴火し、63名の死者を出す。

    その噴火時、御嶽山を登山中だった著者は幸運にも生き残る。噴石が降り注ぎ、火山灰が視界を遮り、強烈な硫黄の匂いが漂う中、生きて下山することだけを考えて行動した著者。体が隠れるギリギリの岩陰に身を隠し、一瞬の判断で斜面を駆け下りる。途中で動け

    0
    2016年11月28日

    Posted by ブクログ

    噴火当日の事よりもその後の話、今後どうしていくべきかを書かれている。
    単に噴火の恐ろしさを伝えるだけでなく繋げていく大切さを、そして山に入るという事を考えさせられる。

    0
    2023年11月14日

    Posted by ブクログ

    この噴火から何を学ぶか。
    最初から最後までその点について語っている。
    もちろん運の良し悪しが大きいのだけど、運が悪かったで終わらせてはいけない。
    それは遺族を傷つけることになるかもしれない。それでも著者はこの噴火を忘れてはいけない、教訓を得なければならないと本にまとめている。
    報道で、噴煙の写真を撮

    0
    2021年06月25日

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