真田信之 父の知略に勝った決断力

真田信之 父の知略に勝った決断力

880円 (税込)

4pt

4.6

戦国時代を代表する知将・真田昌幸の嫡男真田信之は、父や弟・信繁と別れて徳川側につき、真田家を守り抜いた男として知られる。「実直なお兄ちゃん」というイメージが強いが、若い頃は戦(いくさ)において、昌幸の制止を無視して無茶をしたこともあったようだ。その後紆余曲折あり、父子の別れの場面である「犬伏の別れ」では見事な決断力を発揮する。この決断力は晩年の「真田騒動」でも発揮された。関ケ原の合戦後、信之は相次ぐ浅間山噴火や戦災で荒廃した領国の復興に取り組む一方、上田の城下町や沼田の城下町の整備をすすめた。その後徳川家にとって重要な藩であった松代藩に転封。やがて「天下の飾り」と呼ばれ、徳川将軍三代家光や、四代家綱が隠居を許さない存在となった。義を重んじた男の九十三年にわたる生きざまを、真田家研究の第一人者(大河ドラマの時代考証担当者)が綴る決定版。

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真田信之 父の知略に勝った決断力 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    真田丸において、『苦労』のみがコミカルに強調されすぎた感のある真田信之、彼の苦労は…真田丸に描かれた様な『軽い』ものでは無かった!!
    『犬伏の別れ』で父、弟と袂を分かって徳川方について以降、苦難に次ぐ苦難。難局に次ぐ難局。
    ・九度山に流された父・弟への仕送り
    ・浅間山の度重なる噴火
    ・内政を重視しよ

    0
    2018年10月14日

    Posted by ブクログ

    戦国時代を代表する知将・真田昌幸の嫡男真田信之は、父や弟の信繁と別れて徳川側につき、真田家を守り抜いた男として知られる。父子の別れの場面である「犬伏の別れ」での筋を通した決断力は、晩年の「真田騒動」を解決する際にも発揮された。関ヶ原の合戦後、信之は相次ぐ浅間山噴火や戦災で荒廃した領国の復興に取り組む

    0
    2016年10月02日

    Posted by ブクログ

    その生い立ちから最期まで93年の長い生涯を辿る一冊。真田期上田城についての検討や、内政の具体的な様相など、ただ事績を追うだけでは見えてこない統治の有り方がうかがえて面白い。真田領におけるキリシタンの事例は興味深いものがあった。

    0
    2022年07月20日

    Posted by ブクログ

    真田家を守った苦労人、兄上サイドから見た戦国から江戸への時代変化は興味深い。
    93年も生きて徳川家は4代、のんびり隠居の生き神様かと思いきや。跡取は早死、天変地異に米不作、農民の揉め事陳情書にバタバタ。「タイムスクープハンター」でいけそうなくらいネタに満ちたお話でした。

    0
    2016年10月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    真田信之を通じて、教科書では洗う事のない江戸初期の政治事情・風土が分かる
    まだ、戦国を引きずる武将が多くいるじだいは、行政を行う立場は大変な事と想像できる
    大河ドラマ大泉洋を重ねてはイケないが、生真面目に法理主義を貫く一方で戦国大名の気性が垣間見れるのは、平山先生の筆力のおかげかも知れない

    徳川方

    0
    2020年10月23日

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