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かつて「日没のない国」と謳(うた)われた神聖ローマ帝国だが、度重なる戦争で領土を失い、衰退しつつあった。オーストリアと名を変えた帝国を治めるハプスブルグ家の第三皇子に嫁いできた美しく聡明な王女ゾフィー。思い描く帝国の復興とは裏腹に、伝統と格式が重く彼女にのしかかる。しかし、ナポレオンの息子フランツとの出会いが……。変革の波が押し寄せる十九世紀の欧州を舞台に描く史劇。【特別インタビュー収録】香寿たつき
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Posted by ブクログ
今までエリザベート側からの本しか読んだことがなかったので、この本のゾフィーが新鮮です。 なぜあんな性格なのか不思議だったけど、この本を読んで、フィクションであれとても人間的な魅力ある人物なのが、とても好ましく、だからこそ哀しい人だと思いました。
舞台「エリザベート」を観たことがあるからだろうが、一つのミュージカルを観たような満足感があった。 いい本だった。
知識も興味もほぼないままでしたが最後まで読めました。文章が読みやすいからだと思います。もっと自分の知識を増やして違う視点で再読したいなぁ。コバルト版を読んでみるのもアリかも?
ミュージカル『エリザベート 』が好きなので、姑ゾフィーの若かりし頃からを描いた本作は非常に興味深く読めました。 いわゆる「先がどうなるのか気になる!」という面白さとは違った気がしますが、読みやすくて人物描写や歴史的説明も十分。この時代・立場での結婚の華やかさと切なさ、息苦しさが克明に描かれていて、最...続きを読む後まで興味を持って読むことが出来ました。 どの辺りまでが史実なのか分からないのですが、ゾフィーの人生に触れ、次に『エリザベート 』を観る時は確実に印象が変わっている気がします笑 (エリザベートでは強い姑という描写が主なので)
ミュージカル エリザベートの姑、ゾフィーの話。オーストリア ハプスブルク家の皇帝の第二王子に嫁いだ後で出会った運命の恋の相手は、異国の地で軟禁招待で孤独に生きるフランス ナポレオン1世の息子だった。 他の第二次世界大戦前後の東欧を舞台にした作品とは一風異なる、メロドラマだった。
神聖ローマ帝国からオーストリアと名を変えたハプスブルク家の皇子に嫁いだゾフィー。聡明なゾフィーはメッテルニヒによって半監禁状態に置かれていたナポレオンの遺児フランツにこころを寄せる。そして、二人は激しい恋に落ちるが実るわけはなく…。 エリザベートの姑としての意識しかなかったゾフィーだったので、フラン...続きを読むツとの激しい恋を描いたこの作品は意外だった。ただ、時代設定は非常に興味あったが、少女漫画の域を超えない描き方に少しガッカリしたかもしれない。
人物が魅力的で面白かったです。 野心あふれる人で、こんなにも政治に食い込んでバリバリやってるのに、恋愛に比重が傾くのが、すごいなーと。 須賀さんが書いたので読もうと思ったのと、エリザベートを別に読んでたから、気になって。
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