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「お父さんの子どもの頃って、どんな時代だったの?」15歳の娘の問いを機に、父は自分が育ってきた時代の「歴史」を振り返ることに。あの頃、テレビが家庭の中心だった。親たちは「勉強すれば幸せになれる」と教えていた。宇宙や科学に憧れ、明るい未来を信じて全力疾走していた……。そして、父が出した答えとは。明日へ歩み出す子どもたちへ、切なる願いが込められた希望の物語。
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Posted by ブクログ
タイトルがいい! 娘に自分の歴史を語り尽くしたい! (でも絶対にウザがられる‥) 主人公であるお父さんの子ども時代設定がド昭和 1958年 東京タワーが生まれた年が起点 確かにあの頃は、著者が述べるように 「TV」に育てられ、「パパとママ」に育てられ 「ふつう」を期待され、小さな「正義の味方」 ...続きを読む そんな懐かしい想いでと、子どもの頃はがむしゃらに深く考えずに生きていた。 でも大人になり、父親になりこの本で違う目線で振り返ると、人生ってほんと奥が深い! いつかこんなふうに、娘に自分の歴史的を語りたいけど、やっぱりウザがられるんだろうなー
重松清が自分の生きてきた時代を振り返る、エッセイ風の物語。 オリジナルの物語にはない、ふたりの娘の父という立場の素の重松清がいたのではないだろうか。 自分の子供へ語るのではない。 子供の未来へ語りかけているのではないだろうか。 明日へ、そして、未来へ向けて前を向いて歩いている全ての人に読んでほしい。
ほぼ同世代の重松氏が、生きてきた時代を振り返る、歴史の本。 日本がどんなことが起こっていたか歴史を検証。 そして、その時代はよかったのか?悪かったのか。 未来へつなげてほしい。 手元にずっと置いておきたい一冊になりました。
30代で、自分の子供が不安なく育つために何を伝えようかと思った時に見つけて手に取ってみました。 年代は微妙に合致しないものの、自分世代が学校や親からうけた教育なり価値観の根底にある思想は何か、ヒントを与えてくれるような内容に感じました。 戦後にテレビが果たした役割や、こんにちは赤ちゃんとパパママ...続きを読む呼称、核家族、中流意識、標準世帯と欠損家庭、生産社会、ウルトラマンに見る正義、3分間、全力疾走できる幸せ、等のキーワードから、自分を育ててくれた世代には、確かに科学の進歩が、それが対価としての悪を生んだとしても、未来への希望をもたせてくれる、そういう世の中だったのかなと思いました。 明るい未来を描けない世代は不幸なのかという核心をつく問いに、答えなき答えを打ち出してくれている筆者の人生観を教わりました。娘との付き合い方を考えさせてくれます。
20180325 ブランケットキャットを読んだ勢いのまま、重松清さんの作品を続けて読んでみた。 本作は、小説というよりもエッセイのような感じで、ちょっとしたビジネス書のような感じで読んだ。 戦後日本の歩みと、幸せとはについて考えさせられる作品。 それにしても子供って気がつくとあっという間に...続きを読む大きくなって、夫婦二人だけの老後も、そう遠い未来の事ではないとあらためて感じた。
タイトルに惹かれ、読む。 1963年生まれの父親が育った時代の社会的な出来事を振り返りながら、語っていく。 もっと個人的で内面的なお父さんの歴史を語っていくのかと思っていたら、なるほどこんな展開で語っていくんだと思った。 重松清さんの小説は好きな方だが、もともとちくまプリマー新書で出版されただけあっ...続きを読むて、いつもの小説とは違う感じである。
・「排除」のための「理解」なんて、そんな悲しくて寂しいことがあるか…。 ・保育園に「預ける」と幼稚園に「通わせる」、保育園が幼稚園より良くないという誤解や偏見はそういうちょっとした言い方にも滲んでいる。
今日から夏休み☀️ と言っても遠出するわけでもないので、またまた読書が進みそうです^_^ 度々読みたくなる、重松清さん。 お父さんが、15歳の娘に、生きてきた時代の日本の歴史、時代の変遷を語る。 薄いのでさらっと読める一冊。 中学生に向けて書いたの本なのかな?日本の直近の歴史が学へ...続きを読む゙るし、会話調になっているので若い世代も読みやすいと思う。 ほっこりあったかく、押し付けがましいわけでなく、為にもなる情報が得られる一冊です。
1963年生まれの著者は、本作が刊行された2006年の時点で43歳。自分と同い年の男性を主人公に据えた、フィクションでありながらノンフィクション、自伝エッセイでもある1冊。文庫化されたのがその10年後の2016年で、著者は53歳。それと同年代の人はきっと生まれ育った時代を振り返りながら読めるはず。 ...続きを読む 1963(昭和38)年生まれ、43歳のカズアキには同い年の妻、それに中学3年生と小学校3年生の娘がいる。長女が冬休みに「お年寄りから話を聞く」という宿題を受け、じいちゃんばあちゃんに話を聞いたところ、戦時中の悲しくひもじい話が目白押し。長女がカズアキを馬鹿にするように言う、「お父さんてさあ、ほんとうに幸せな時代に生まれてるよね。なにも苦労してないじゃん」。確かにそうかもしれないけれど、そう言われるとなんだかなぁ。平和な時代の子どもにだって、ちゃんと「歴史」はある。カズアキは正月休みを返上して「歴史」を調べはじめる。 1953年に開始されたテレビ放送が徐々に普及。1958年、東京タワーが完成し、1万円札が登場し、長嶋茂雄と王貞治がデビューする。1963年に『鉄腕アトム』が始まったから、カズアキはアトムと同い年。子どもには「勉強しなさい」、おとなには「働きなさい」と言うのが普通。女性はまだまだ専業主婦が当たり前だった時代。「速さ」が絶対的で、ゆえに週刊の少年漫画雑誌が創刊される。お金で買える幸せがいっぱいあった時代だけれど、四大公害病が発生したのもこの時代。ヒーローものに科学者が現れ、科学が大事なキーワード。そしてみんなの思いは宇宙へ。 著者と同年代の人の歴史でもあります。幸せの中身は自分で決めろ。それに尽きる。
1963年生まれのカズアキが、「テレビ」・「核家族」・「中流意識」など、自らが生きてきた昭和の様子を平成生まれの娘に語る。 懐かしい出来事も語られていて、それなりに面白いところもあったが、これを小説として読むのには厳しいかなと。重松さんの自叙伝?エッセイ?
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娘に語るお父さんの歴史
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