娘と私

娘と私

1,320円 (税込)

6pt

4.7

文豪、獅子文六が「人間」としても「作家」としても激動の時を過ごした昭和初期から戦後を回想し、深い家族愛から綴られた自伝小説の傑作。亡き妻に捧げられたこの作品は、母を失った病弱の愛娘の成長を見届ける父親としての眼差し、作家としての苦難の時代を支え、継娘を育てあげ世を去った妻への愛、そして、それら全てを受け止める一人の人間の大きな物語である。

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娘と私 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    GWを利用してやっと読み切れた!

    獅子文六にハマって約2年。ちくま文庫で近年復刊された作品を読み漁り、評伝や企画展などで彼の生涯を知ったうえで、今だ、と思って読み始めた私小説「娘と私」。

    タイトル通り、娘とのエピソードが中心なのかなと思ったら、2番目の妻を迎え3人家族となった文六一家と、戦中〜戦

    0
    2020年05月05日

    Posted by ブクログ

    本当に大好きな作品。父と娘の物語ってなんか惹かれるんだよな〜。
    楽しいときもあり、辛いときもあり、でも、ひとつひとつのエピソードがとてもあたたかい。
    一番好きなシーンは、娘が産まれた日。男の人ってこんな感じなんだろうな〜って、微笑ましくて、でも、じんわり涙が出てくるような。ラストもとてもよい。
    そし

    0
    2019年06月12日

    Posted by ブクログ

    この父親、子供が小さいのに離れて暮らすと独身に戻ったように気楽になったり、生計が立たずまだ勉強したいと思ったり、30代はまだ子供だ、みたいに自分で言って、共感できるわー。子供が産まれたからって大人になるわけではない。育児ノイローゼの親は読んで気楽になってほしい。でも、再婚した妻と新婚旅行の夜に避妊薬

    0
    2017年11月29日

    Posted by ブクログ

    「この作品で、私は、わが身辺に起きた事実を、そのままに書いた」とあり、今まで読んだ獅子文六作品よりも抑制した文章で綴られている。
    題名から想像していた“娘と自分”とのこと以上に、“再婚の妻と自分”とのことに比重が置かれていて、それに関して「自跋」で明かされているし、本書の献辞もその亡妻に贈られている

    0
    2018年11月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半の部分は獅子文六とは何と身勝手な男だろうと思って読んでいました。
    でも話は最初から興味深くて引き込まれて行きました。

    読み進むうちに獅子文六の娘に対する深い愛情があふれている事が分かってきます。

    獅子文六が結婚という制度に向いてないことや、
    子育ても出来る事なら放棄したいという気持ちを持

    0
    2015年02月23日

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