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就職を機にひとりぼっちで上京した神谷千尋だが、その心は今にも折れそうだった。些細な不幸が積もり積もって、色々なことが空回り。誰かに相談したくても、今は深夜。周りを見回しても知り合いどころか人っこひとりもいない。……でも狸ならいた。寂しさのあまり連れ帰ってしまったその狸、なんと人の言葉を喋りだし、おまけに自分は神様だと言い出して……?? 『お嬢、いかがした? 何事かとそれがしに聞いて欲しそうな顔でござるな』 こうして一日の出来事を神様に聞かせる日課が誕生した。“なんでも話せる相手がいる”、その温かさをあなたにお届けいたします。
...続きを読む※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2020年04月05日
誕生日だというのにもかかわらず不幸の連鎖に心が折れ、こんなみじめな私を助けて神様と嘆くさまにはどこか共感さえ覚えました。
真夜中の住宅街のど真ん中には犬猫ならぬ狸がいたので寂しさのあまり連れ帰ってしまったところから物語が始まるのが何とも微笑ましく感じました。
もともとは読み切り短編だった話で、文庫化...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月09日
小説の恋愛ものってあんまり読まないのだけれど、これはすごく良かったし、なにより面白かった!!
電車の中でも読んでいたのだけれど、笑いが止まらなくて、これは家で読むことをオススメします!(笑)
私も家に帰ったら、「おかえり」と言ってくれる、そばにいてくれるだけの神様がいたらいいのになぁ(*´-`)と思...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月21日
24歳の誕生日に、些細な不幸が積み重なって色々なことが空回り。心折れそうになっていた神谷千尋は寂しさのあまり狸を連れ帰ったしまうが、人の言葉を話して自分は神様だと言い出して…
狸(山の神)とビーバー(川の神)が4人の男女の縁結びに関わるのだけど、神様達はただ彼らのそばで寄り添って話を聞いてくれるだけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月19日
OL神谷が拾った狸、実は「お嬢、いかがした?」なんて話す神様。マヨネーズが好きなこの神様は、聞き上手で彼女の本当の気持ちをはっきり映し出してくれる。神様は彼女の本当に好きな人の前にも男の子の姿で現れて・・。
神様の設定の仕方が可愛い。還暦前の私が久しぶり若い頃の胸キュン気分を味わえました。
もともと...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月15日
すぐ近くにいる神様
そばにいてくれる神様
放っておいたら消えかねない恋心を狸とビーバーが結びます(笑)
狸で侍言葉、ピアスに茶髪なマヨラーの山の神様、花魁言葉で原宿系、なぜかビーバーな川の神様
神様像が崩壊気味なのも、山も川もなくなってしまった現代ならではなのかしら?
孤独で辛いとき、「おかえりなさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月16日
マヨネーズと銭湯好きの狸と晩酌とチョコレート好きのビーバーの話。
いや、神様なんだけど(笑)
それにしても狸はまあいいとしてなんでビーバー?
日本ならカワウソでしょうに(笑)
でも、いいなあ、こんな神様。
うちにもいて欲しい。
物語的には大人の恋物語。
4人の互いに顔見知りの主人公たちの短編連作。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月11日
表紙でほっこり、読んでまたほっこりと癒される連作短編集です。
出雲に神様が集まる神無月の頃、橋の上を一陣の風(神渡し)が通り抜け…。山の神と川の神が、縁結びの神から「暇なら一人でもいいから縁を結んできてほしい」と依頼されます。
山の神様(たぬき)の言葉はなぜか武士語(〜でござる、それがし、等)...続きを読む
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