喪服のランデヴー

喪服のランデヴー

旅客機の乗客が心なく落した壜が、すべての不幸を巻きおこした。壜はジョニーの愛する娘の生命を一瞬のうちに奪いさってしまった。永遠にいやされぬ悲しみを心に秘めて、ジョニーは復讐の鬼となった。その日その機に乗り合せた男たちの妻や恋人を、ひとりずつ誘惑し、のこらず殺そうと計画したのだ! 一方、狂った殺人鬼を捕えようと、警察は酬われぬ努力をつづけていた。早く行動しなければならない。死はすでに4人の無辜の人の生命を奪い、いま5人めに予告を発しているのだ。比類なきサスペンスと、独特な抒情にみちた傑作!

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喪服のランデヴー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    詩情あふれる、それでいて抑制された文体でつづられる切ない復讐の物語。
    とってもよかったです。
    よかったことが、記憶に残る。

    0
    2010年07月12日

    Posted by ブクログ

    飛行機から投げ捨てられた空き瓶によって、ひとりの娘の命が奪われた。彼女の恋人だった青年はその飛行機と乗客5名をつきとめ、…やがて、その乗客たちの妻や恋人に、次々と死が訪れる。
    『幻の女』や『暁の死線』ほど知られていないように思うが、個人的には最も好きな作品のひとつ。全編にウールリッチ/アイリッシュ独

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    飛行機から誰かが投げ落としたビンが、最愛の恋人の命を奪った。心を狂わせてしまったジョニー・マーは、その飛行機と5人の乗客を突き止め、彼らに同じ思いを味わわせることだけに人生を使う。止めることの出来ない、綿密に計画された犯罪。一方警察は、僅かな手がかりから次の犠牲者を突き止め、犯行を食い止めようとする

    0
    2019年02月27日

    Posted by ブクログ

    翻訳を通しても、都会的で洗練された文体の強度を失わない稀有な作家の一人、ウールリッチ/アイリッシュ。1948年発表、ブラックシリーズの代表作でもある「喪服のランデヴー」では、その耽美なレトリックがすでに完成しており、序章と終章における溜め息が出るような情操の表現を味わうだけでも読む価値がある。上空を

    0
    2017年09月07日

    Posted by ブクログ

    ドラマ版の方をお薦めしたくて紹介。原作は未見です(おい)。
    自分の地位を守るために1人の女性を殺害してしまった4人の権力者。毎年、彼女の命日に1人ずつ4人の愛する人が殺されてゆく。そこには女性の婚約者であった青年の影があった・・・。まぁ復讐劇ですわ。物凄い切ない。ドラマは全5話で、ちょっと淡白で説明

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

     飛行機に乗っていた誰かの、ふとした行動から、一瞬のうちに愛する女性を失ってしまったジョニー。数日後、彼の手にはそのとき飛行機に乗っていた客の名簿が握られていた。彼はその名簿に載っている男の妻や恋人たちを残らず殺そうと計画したのだ。―どんな気持ちかね―というカードを添えて・・・。
     ウールリッチのロ

    0
    2009年10月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    残るのは無だけなんだよね…
    飛行機から落ちてきたものによって
    愛しい人を失う羽目になった男。

    やがて彼は姿を消し、
    その狼藉に関わったものたちを
    不幸に貶める復讐鬼へと変貌したのです。

    1人を除いては巻き添えですね。
    なぜ一人を除いたかって?
    こいつがバカをやったために
    鬼を目覚めさせたから。

    0
    2024年01月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いやはやアイリッシュ、もといウールリッチは設定がすごい。発表後60年近く経った今でもその設定は斬新だ。
    ある街で愛し合う若い男女がいる。非常に初々しい二人の間にやがて悲劇が訪れる。ある飛行機から落とされたビンがたまたま彼女に当ったのだ。最愛の女を失った彼は廃人となり、やがて復讐の鬼と化し、同日同時間

    0
    2021年02月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    それは本当に悲しい偶然だった―
    ある夜、ひとつの街角で愛する人を待っていた可憐な少女は理由もわからぬまま命を落とす。

    原因は遥か上空を飛ぶ飛行機から赤の他人が投げた1本の空き瓶だった。
    不幸にも恋人を失った青年は妄執の鬼と化し、原因を作り出した見知らぬ他人の命を一人ずつ狙っていく―


    サスペンス

    0
    2011年08月30日

喪服のランデヴー の詳細情報

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