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第5回日経小説大賞受賞作。日本のエリート社会の典型であるメガバンク。女性総合職第一期生が、本店初の女性管理職に抜擢された。この「出世」が意味するところは? 日本のエリート社会で男性と対等に闘っていけるのか――。「女性の時代」の闇に斬り込んだ、まったく新しい経済小説。
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Posted by ブクログ
平成元年に大学卒業で、女性総合職の先駆け。 主人公ほどの才媛ではないが、重なる部分も多く、彼女の迷いや葛藤にはとても共感ができた。 カンボジアではなくても、スコールの中で泣き叫んで、いろんなものを洗い流したいと思うような思いを感じながら生きてきた女性たち(もしかしたら男性も?)は結構多いのではないか...続きを読むしら?
財務官僚による経済小説。メガバンクが舞台で、女性総合職の第一期生が主人公。管理職になり、汚れ役を任されたり、派閥抗争に巻き込まれたりする。組織の中で起こるいろいろな葛藤や女性としての感情などが、こまやかに表現されている。海外での活動の裏話なども面白い。スコールのシーンは印象的だった。
日経小説大賞受賞作。著者は現役財務省キャリア。 銀行で女性総合職として努力を積み重ねてきた主人公の内面を描く。 銀行のリストラ人事という、極々小さい舞台での人間模様が描かれているが、最後に地雷撤去の話をもとに大きく展開していく。実際に地雷原に行って取材したであろう著者に敬意。
今の私にはピッタリの本であり、よく考えられて作られた作品です。 最初は自分が属する世界とは違う金融業界で、女性差別があからさまにあるという設定に、私とは違うか?と思いました。 でも読み進めるうちに、女性がまじめすぎて組織の本当のルールにしたがえないという課題を見出し、これはまさに私が日々直面していた...続きを読む課題だなと気づきました。 また出世をしていくことは、自分だけの希望を満たすものでも、自己実現だけのものでもなく、一つの役割として自分が望まない道にも出なくてはならないということ、これでいいんだろうかと悩むものであることが非常にうまく書かれています。 男性はどうやって乗り越えていくんでしょうか。結局同じなのでは?ただ社会から女性のくせにと言われないだけでは?と思いました。 また、最後のカンボジアでの話。作者の意図がよくわかりました。 何一つ割り切れるものはないこと、仕事だけに閉じこもっていてはわからない世界は世の中にたくさんあること、主人公が視野を広めるのに役立ちました。 私は、幸運にも子育てにより、キャリアだけを追求することができない身分であり、そのことが仕事上の迷いを吹き飛ばしていることに改めて気づきました。 この小説はすべての働く男女、上を目指す男女に共感できる秀作です。
環に感情移入し過ぎて、胸が痛くて頭が痛くなった。笑 働くことに正解はないから苦しいけれど、それは一人ひとりが見つけるしかないんだよなぁ。
第5回日経小説大賞受賞作 半沢直樹のような展開を期待していると肩透かしを受ける。 銀行の派閥抗争に巻き込まれていくのは、ありきたりだが結末が不思議な余韻を持つ。 読後感がなぜか良い作品。
おもしろかったなー。ラストでNGOに転身とかチープな落ちは嫌だなーって思ってたけどそうならなくて、終わり方も結構好きだなと思った。俺は余暇で仕事してるような程度だけど、仕事ってそうだよな、と少し共感した。
メガバンクの女子総合職一期生が主人公で、自分が納得行く仕事、ウエが評価する仕事、職責を全うする仕事、世の中に貢献する仕事、それぞれのバランスに苦悩しつつも折り合いをつけていくストーリー。 若い頃は仕事は一生懸命やれば、それで結果もついてきたり、評価されるもので、主人公のように組織の中堅となり、色々な...続きを読むものが見え始めると「このままでいいのか」と悩みが増えてしまうというのは、主人公と同世代ならば誰しもが抱えている思いだろう。 おそらく、現役の財務省キャリアである筆者にしても。
日経小説大賞を受賞した現役財務官僚の事実上のデビュー作。都市銀行の女性総合職一期生で本店管理職に抜擢された主人公が、子会社の解体という汚れ仕事に取り組むなかで苦悩する姿が描かれている。人物描写が巧みで、話のスジとしても読みやすかった。 人員整理などの汚れ仕事の辛さ、幹部の政治的思惑に仕事が左右される...続きを読む理不尽さが印象に残った。自分はまだそういう仕事に携わったことはないが、もしやらなくてはならない事態になったときに、本書の主人公たち以上にうまく立ち回れるかというと自信がない。しかし、組織で出世するには、そういう汚れ仕事をうまくこなす能力も必要なんだなということは感じた。 部下の斎田と、友人としては魅力があるが、会社員としての能力には欠けて、人員整理の対象になる社員とのエピソードも心に沁みるものがあった。
ものすごく優秀な主人公の環。年齢は近いけど、仕事っぷりはまったく似てない私だけれど、環が抱えるような悩みには共感する。 組織の中で働き続けることの意味。小説を読んでもやっぱり分からなかった。一人ひとりが、置かれた環境の中で、それぞれの答えを見つけるものなのかもしれない。
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