スコールの夜

スコールの夜

1,650円 (税込)

8pt

第5回日経小説大賞受賞作。日本のエリート社会の典型であるメガバンク。女性総合職第一期生が、本店初の女性管理職に抜擢された。この「出世」が意味するところは? 日本のエリート社会で男性と対等に闘っていけるのか――。「女性の時代」の闇に斬り込んだ、まったく新しい経済小説。

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スコールの夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    平成元年に大学卒業で、女性総合職の先駆け。
    主人公ほどの才媛ではないが、重なる部分も多く、彼女の迷いや葛藤にはとても共感ができた。
    カンボジアではなくても、スコールの中で泣き叫んで、いろんなものを洗い流したいと思うような思いを感じながら生きてきた女性たち(もしかしたら男性も?)は結構多いのではないか

    0
    2018年10月12日

    Posted by ブクログ

    財務官僚による経済小説。メガバンクが舞台で、女性総合職の第一期生が主人公。管理職になり、汚れ役を任されたり、派閥抗争に巻き込まれたりする。組織の中で起こるいろいろな葛藤や女性としての感情などが、こまやかに表現されている。海外での活動の裏話なども面白い。スコールのシーンは印象的だった。

    0
    2018年08月18日

    Posted by ブクログ

    日経小説大賞受賞作。著者は現役財務省キャリア。
    銀行で女性総合職として努力を積み重ねてきた主人公の内面を描く。
    銀行のリストラ人事という、極々小さい舞台での人間模様が描かれているが、最後に地雷撤去の話をもとに大きく展開していく。実際に地雷原に行って取材したであろう著者に敬意。

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    2014年05月16日

    Posted by ブクログ

    今の私にはピッタリの本であり、よく考えられて作られた作品です。
    最初は自分が属する世界とは違う金融業界で、女性差別があからさまにあるという設定に、私とは違うか?と思いました。
    でも読み進めるうちに、女性がまじめすぎて組織の本当のルールにしたがえないという課題を見出し、これはまさに私が日々直面していた

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    2014年03月23日

    Posted by ブクログ

    環に感情移入し過ぎて、胸が痛くて頭が痛くなった。笑
    働くことに正解はないから苦しいけれど、それは一人ひとりが見つけるしかないんだよなぁ。

    0
    2015年09月06日

    Posted by ブクログ

    第5回日経小説大賞受賞作

    半沢直樹のような展開を期待していると肩透かしを受ける。
    銀行の派閥抗争に巻き込まれていくのは、ありきたりだが結末が不思議な余韻を持つ。
    読後感がなぜか良い作品。

    0
    2015年01月31日

    Posted by ブクログ

    おもしろかったなー。ラストでNGOに転身とかチープな落ちは嫌だなーって思ってたけどそうならなくて、終わり方も結構好きだなと思った。俺は余暇で仕事してるような程度だけど、仕事ってそうだよな、と少し共感した。

    0
    2014年09月09日

    Posted by ブクログ

    メガバンクの女子総合職一期生が主人公で、自分が納得行く仕事、ウエが評価する仕事、職責を全うする仕事、世の中に貢献する仕事、それぞれのバランスに苦悩しつつも折り合いをつけていくストーリー。
    若い頃は仕事は一生懸命やれば、それで結果もついてきたり、評価されるもので、主人公のように組織の中堅となり、色々な

    0
    2014年06月29日

    Posted by ブクログ

    日経小説大賞を受賞した現役財務官僚の事実上のデビュー作。都市銀行の女性総合職一期生で本店管理職に抜擢された主人公が、子会社の解体という汚れ仕事に取り組むなかで苦悩する姿が描かれている。人物描写が巧みで、話のスジとしても読みやすかった。
    人員整理などの汚れ仕事の辛さ、幹部の政治的思惑に仕事が左右される

    0
    2014年06月14日

    Posted by ブクログ

    ものすごく優秀な主人公の環。年齢は近いけど、仕事っぷりはまったく似てない私だけれど、環が抱えるような悩みには共感する。
    組織の中で働き続けることの意味。小説を読んでもやっぱり分からなかった。一人ひとりが、置かれた環境の中で、それぞれの答えを見つけるものなのかもしれない。

    0
    2014年05月24日

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