こんなにも優しい、世界の終わりかた

こんなにも優しい、世界の終わりかた

858円 (税込)

4pt

世界が終わるなら、誰に想いを伝えますか?

いまさらながらに、みんなようやく気付いたのかもしれない――もとより、ぼくらに残された時間なんてそんなになかったってことに。

突然、世界は鉛色の厚い雲に覆われた。
雲間から差す青い光が注がれた町は、ひとも獣も、鳥も木も、土も水も、すべてが動きを止めてしまう。誰にも理由はわからない。あっという間に世界は冷えて、どこもかしこもが冬のようになった。
そして凍った町は少しずつ成長していた。
「ぼく」は「彼女」に会いに行くと約束した。最後に電話で話したとき、彼女はとてもおびえていた。
「もう、町には誰もいないの。」ぼくは、ならば「ぼくがそこに行くよ。そうすればもう怖くないよね?」と言った。
これを最後に電話はまったく通じなくなった。むしろこのとき繋がったことのほうが奇跡に近かったのかもしれない。
彼女の住む町まで直線距離で500キロ。
青い光を逃れ、ぼくは彼女に会うことができるだろうか。
彼女はそれまで、青い光に染まらずにいられるだろうか。

『いま、会いにゆきます』『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』と、ベストセラーを連発した著者による、3.11以降究極のラブストーリー。
恋人、家族、友人など、たくさんの愛が描かれた最高の愛の物語です。

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こんなにも優しい、世界の終わりかた のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    世界がまさに終わろうとしてる時、
    誰もがやっと本当の愛と幸せに気付いて、
    ただそれを全うするために力を尽くす。
    純度が高くて少しの濁りもなかった。
    登場人物 全員 愛おしい。
    個人的には父親の、亡くなった妻と主人公への愛の形が、台詞の全てがとても好き
    好きな小説でもかなり上位作品

    0
    2024年03月28日

    Posted by ブクログ

    なんて哀しくも美しい物語だろうと思った。
    自分はここまでの状況に追い込まれたことはないが、どんなに難しい境遇に陥ろうと、真実の愛があれば人間はこんなに強くなるものなのだろうか。
    主人公の男女は奥手で内気、読んでいて歯がゆく思うこともあるが、それゆえに読者の心を打つような、美しい愛を奏でられるのではな

    0
    2023年10月07日

    Posted by ブクログ

    初めは何を言おうとしてるのか、何を語ろうとしてるのかわからない内容だった。
    読み進めて行くうちに、自分の生き方、今までの人生、恋、愛、人間関係といったものを世界の終わりを通して改めて考え、その上で主人公がどう変わっていくか、何に価値を置くかが徐々にわかってくる。それを自分に置き換えて考えるととても深

    0
    2023年06月12日

    Posted by ブクログ

    誰もが寄り添い合いながら生きている。
    生の尊さと、命ある限り愛のために生きられることの素晴らしさ。
    愛のかたち、在りかたを教えてくれた。

    0
    2022年08月28日

    Posted by ブクログ

    愛というのは、曖昧、漠然とした表現であり、この言葉の中には様々な感情を含んでいることに気付かされる。
    優しさ、想い、愛おしさ、慮る、信じる、強さ…
    改めて愛という言葉について、深く考えた。

    0
    2022年07月17日

    Posted by ブクログ

    題名と表紙に惹かれて購入。
    世界の終わりがこんなにも優しくて
    こんなにも優しい人の隣で迎える事ができたら
    幸せなのかな。

    0
    2019年03月23日

    Posted by ブクログ

    市川拓司の恋愛小説。
    ただ恋愛小説と呼ぶには少々、美しすぎるし穏やかすぎる。

    話の主人公は変わり者で学校では底辺と呼ばれるような少年。彼は徹底して争いがそしてとても優しい。
    そんな彼がある日、美少女に出逢い、恋に落ちるという出会ってから10年間のお話。

    話は過去の話と同時平行で終わりを迎えた世界

    0
    2017年02月28日

    Posted by ブクログ

    タイトルにぴったりな本だった。
    途中、中弛みしている感は否めず読み進めるのに少し時間がかかったけど、最後はとってもよかった。
    瑞稀さんは失って大切なものがわかる典型的なタイプで、もっと失う前に大切にしなよ…と思う事が多々あったけど、実際こんなもんなのかなあ。

    お父さんがすごくカッコよかった…。

    0
    2022年09月15日

    Posted by ブクログ

    不思議な世界観から始まりほぼ回想で進むはなし。

    前半()の中で補足の説明をするのがしつこくあって個人的に苦手だったけど後半は少なくなり帳消しされるぐらい感動して泣けた。

    なんか育ちが良くなった気持ちになれるきがする。。

    0
    2021年05月05日

    Posted by ブクログ

    こんなにも優しい、世界の終わりかた
    というタイトルが本当にしっくりくる。
    こんなに優しい世界の終わりかたがあるんだ...と読み終わったときにしみじみと思った。

    出てくる人物がみんな愛に溢れていて優しくて一切の汚れのない物語で素敵だった。

    0
    2020年02月24日

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