ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
学歴エリートの道を転げ落ち、業病を抱えて朝鮮、満州、京都、神戸、若狭、小豆島を転々、引きずる死の影を清澄に詩いあげる放哉。自裁せる母への哀切の思いを抱き、ひたひた、ただひたひたと各地を歩いて、生きて在ることの孤独と寂寥を詩う山頭火。二人が残した厖大な自由律句の中に、人生の真実を読み解く、アジア研究の碩学による省察の旅。文庫書き下ろし(詳細年譜付き)。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
放哉、舞鶴に来たことあるのか。 静の放哉、動の山頭火。自由ならざる死と孤独からの解放を詠った自由律俳人。 西田天香「懺悔の生活」。読まにゃ。
常にポケットに鬱屈とした気持ちを抱えた二人。酒に溺れ、現世を憂いた二人は救済としての死を求め続ける。 それでも、拭えない寂寥感や淋しさが彼らを自由律俳句へと導いていったのだろう。 我々が今持つ憂鬱や、「ここではないどこか」を求める気持ちと、人生を通して戦い続けた彼らの人生。少しでもそういった気持ちに...続きを読む心当たりがあるあなたはぜひ読んでみてほしい。 年表ではなく本文に記載の好きな俳句を一つずつ。 放哉 つくづく淋しい我が影よ動かしてみる 山頭火 いつまで死ねないからだの爪をきる
時空の一瞬を切り取る単律句。 苦悩の代償としての放哉、山頭火。 わらやふるゆきつもる 井泉水 山頭火 鉄鉢の中へも霰 秋風あるいてもあるいても 焼き捨てて日記の灰のこれだけか 大きな蝶を殺したり真夜中 放哉 咳をしても一人 つくづく淋しい我が影よ動かして見る 板じきに夕餉の両ひざをそろへる...続きを読む にくい顔思ひ出し石ころをける 肉がやせてくる太い骨である 春の山のうしろから烟が出だした 寂しさの中にある、かわいさ。 孤独と、だめな人生と、いとおしさ。
前半が放哉、後半が山頭火の生涯です。 後半の山頭火が霞むくらいの放哉の世捨て人っぷりと、クズっぷりは圧巻です。 アル中の転落人生、ただし恐ろしいほどの才能つき。 山頭火は絶望、出奔、放浪と酒びたりという分かりやすい人生ですが 放哉はエリート→酒癖でクビ→拾われる→酒で迷惑、の繰り返しです。 そしてそ...続きを読むのつどヘルプの手紙を出しまくるという傍迷惑な人間です。 それをここまで詳細かつ客観的に書ける渡辺先生、どんな人かと思ったら経済学が専門のアカデミックな方でした。 山頭火……すごくお好きなんですね……
学歴エリートの道を転げ落ち、業病を抱えて朝 鮮、満州、京都、神戸、若狭、小豆島を転々、引 きずる死の影を清澄に詩いあげる放哉。自裁せる 母への哀切の思いを抱き、ひたひた、ただひたひ たと各地を歩いて、生きて在ることの孤独と寂寥 を詩う山頭火。二人が残した厖大な自由律句の中 に、人生の真実を読み解く、...続きを読むアジア研究の碩学に よる省察の旅。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
放哉と山頭火 ──死を生きる
新刊情報をお知らせします。
渡辺利夫
フォロー機能について
「ちくま文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
アジアを救った近代日本史講義 戦前のグローバリズムと拓殖大学
試し読み
ОDA(政府開発援助) 日本に何ができるか
開発経済学入門(第3版)
決定版・脱亜論 今こそ明治維新のリアリズムに学べ
現代アジアを読む テキストでたどる錯綜のアジア
後藤新平の台湾 人類もまた生物の一つなり
台湾を築いた明治の日本人
「渡辺利夫」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲放哉と山頭火 ──死を生きる ページトップヘ