東京帝大叡古教授

東京帝大叡古教授

847円 (税込)

4pt

日本初! 文系の天才博士が事件を解決!

物語の主人公・宇野辺叡古(うのべえーこ)は、東京帝国大学法科大学の教授である。大著『日本政治史之研究』で知られる彼は、法律・政治などの社会科学にとどまらず、語学・文学・史学など人文科学にも通じる“知の巨人”である。
その知の巨人が、連続殺人事件に遭遇する。
時代は明治。殺されたのは帝大の教授たち。事件の背景には、生まれたばかりの近代国家「日本」が抱えた悩ましい政治の火種があった。
他を圧倒する「知の巨人」が開示していく事件の真相は、まさに予測不能。ラストは鳥肌モノ!!
直木賞候補作、早くも文庫化!

...続きを読む

東京帝大叡古教授 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日露戦争の終結間際の頃、日比谷界隈は、東京帝国大学は、徳富蘇峰や、桂太郎や原敬は何をしていたのだろうか。未来の日本のエース外交官は何をしていただろうか。ああ、こういう絵柄だったのかもしれないな、と門井の「画力」に賛嘆。

    0
    2018年11月12日

    Posted by ブクログ

    連続殺人事件に遭遇した東大教授宇野辺叡古が、事件を推理し、犯人を明かすまでを描いた直木賞ノミネート作。
    時は、日露戦争前後の物情騒然たる近代日本。
    架空の人間と実在の人物とを見事に融合させた歴史ミステリー。
    事件の容疑者に夏目漱石が疑われたり、当時の著名人が次々と出てくる。
    徳富蘇峰、原敬、桂太郎、

    0
    2020年09月20日

    Posted by ブクログ

    奇想天外に見えて実は緻密な構造のもとに描かれた歴史ミステリー。それほど劇的な結末とも思えず、格別な面白さも見いだせず、直木賞を逃したのも詮方なしといったところ。ただ他の作品を読んでみたくはなった、そんなきっかけをくれた作品。

    0
    2020年08月14日

    Posted by ブクログ



    日露戦争前後。
    ポツダム宣言受諾に調印した重光葵の話。
    日露戦争、ポーツマス条約、日比谷焼き討ち事件、帝都大学教授殺人事件。
    フィクションではあるが、史実に限りなく近い。さすが、門井慶喜氏。相変わらず、その博識ぶり、徹底ぶりには舌を巻く。
    彼の作品はどれも、学ぶこと、知ることの楽しを教授してくれ

    0
    2018年03月28日

    Posted by ブクログ

    歴史とミステリが融合していてまさに本当に起こった事件であるかのように思えるのは解説のとおり。しかし、ミステリとしてはちょっと雑なので歴史とサスペンスつて感じで読む方が面白いかも。
    藤太の正体には、まったく気がつかなかったので、おおっとなった。さすが。

    0
    2016年12月11日

    Posted by ブクログ

    日露戦争終結前後の時代を舞台に、歴史上の人物も登場するミステリー。
    短編連作みたいな形式だが、1つの長編として楽しむ小説。帝大教授と書生のやりとりがいい。そして、藤太が誰なのかという種明かし。歴史を背景にした壮大な話だ。

    0
    2016年06月21日

    Posted by ブクログ

    最高学府で連続殺人! 謎を解くのは天才哲学者「ウンベルト・エーコ」ならぬ天才政治学者「ウノベ・エーコ」。他を圧する「知の巨人」が開示していく事件の真相はまさに予測不能!

    直木賞候補にもなった作品。佳作であることはわかるけど、読む人を選ぶ作品ではないかと…。特に私のように日本史に疎い人間には、クライ

    0
    2016年05月20日

    Posted by ブクログ

    シャーロックホームズのつもりで、東京帝大の政治学教授の殺人事件の犯人を捜す藤太と、いいように藤太を使う叡古教授のやり取りが愉快だ。
    すっとぼけながらも事件の裏の裏まで解き明かす叡古教授は、全体を俯瞰しすぎていて現実味がないが、コメディーと思えば許容の範囲。
    そして叡古の娘さくら子と藤太の仲は...と

    0
    2016年05月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結末の種明かしを読んでうなりました。これはすごい。夏目漱石や日露戦争などの歴史上の人物や史実と、叡古先生という架空の人物をうまく織りあわせて、すばらしいミステリーになっている。主人公・藤太の一代記のようにもなっていて、最後、泣いた。思い返してもゾクッとする種明かしだった!
    ウンベルト・エーコが亡くな

    0
    2016年04月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実在の人物と、創作した人物が登場する物語。もちろん叡古教授は後者の方ですが、中々生き生きと描かれています。

    ですが、それよりも、この物語の語り部の正体が驚き。話自体は創作ですが、語り部は実在の人物、重光葵なんですよねぇ。ビックリ。そう言う設定ですかと。この物語の頃は、明治時代ですが、後年の昭和。重

    0
    2016年10月21日

東京帝大叡古教授 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

小学館文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

門井慶喜 のこれもおすすめ

東京帝大叡古教授 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す