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2014年秋、大都市の中心街を市民が79日間も占拠した香港の雨傘運動。この選挙民主化要求は、軟着陸した中国返還後、金融危機で逆転した経済の「中国化」への猛反発だった。一国二制度の成功例「ノンポリ国際都市」は、なぜ政治に目覚め、何を求めるのか。日本と香港の気鋭が歴史背景と現代文化から緻密に解説する。
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Posted by ブクログ
掴み所のない場所である香港を、①「一国二制度」というシステムの解説、②イギリスの遺産、③中国化の影響という歴史・政治上の解説を日本人の著者が、その文化、雨傘運動の解説を香港人の著者が行っている。 香港の民主や自由は、イギリスや中国、そして香港人自身の微妙なバランスによって現在のような形になったのであ...続きを読むり、中国vs西洋民主主義という簡単な話でないということがよく分かった。この一冊でモヤモヤしていた部分がかなり整理され、 オススメの一冊。最後の、日本への忠告も的を射ていて、痛烈。
香港は155年の英国の植民地支配後、中国に返還され特別行政区で香港ドルという独自の通貨まである地区であり、一つの国家並みである。そんな中で、中国の共産主義には染まらず自由を守るという意識が国民全体で強く、独自の文化を維持している。巨体国家中国に今後どのように対応していくか、まだまだ返還後歴史が浅くど...続きを読むうなるか分からない国であり興味を持たされる国である。
準国家でもあり、中国の一地方でもあるという「一冊の難解な書」である香港を「自由都市」という視点で読み解く。 前半の香港の政治を分析する倉田徹氏執筆分は、「避難所」として機能した香港の来歴、植民地統治下で政治権力が制約の多い存在だったことや、政治権力が市民社会から距離を置いておいたことといった香港の「...続きを読む自由」が生じた背景、「中国化」とのせめぎ合いなど、香港を理解するうえで興味深い内容が多かった。 一方、後半の張彧暋氏執筆の香港の社会・文化論は文学的でもあり、正直、ちょっと自分には難しかった。香港が容易に「語ることができない」ということはよく感じることができた。
ニュースでしか届かなかった漠然とした情報が明確に知ることができた。香港の自由とはそもそもが放任の自由だったのですね。ある意味、弱肉強食でもあったわけでしょうし、排除され、犬死した人も多かったことでしょう。
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香港 中国と向き合う自由都市
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