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生体通信によって個々人の認知や感情を人類全体で共有できる技術“自己相”が普及した未来社会。共和制アメリカ軍はその管理を逃れる者を“難民”と呼んで弾圧していた。軍と難民の間で揺れる軍属の人類学者シズマ・サイモンは、訪れたアンデスで謎の少女と巡り合う。黄金郷から来たという彼女の出自に隠された、人類史を鮮血に染める自己相の真実とは? クラウド時代の民族学が想像力を更新する、2010年代SFの最前線。第2回ハヤカワSFコンテスト受賞後第1作。
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Posted by ブクログ
SF。アクション。 背表紙によると、「2010年代SFの最前線」らしい。 はじめ30ページほど読んだだけで、伊藤計劃の影響を強く感じた。結末も『ハーモニー』に近い印象。 伊藤計劃の残したインパクトが大きかったということでしょうか。 人類全体で個人の認知と感情を共有できる”自己相”と、その問題点など、...続きを読む世界観の設定が秀逸。 個人的には、アクションシーンが多すぎた気がする。好みの問題?
ぼくは書評も広く見ています。そこで、「え? 随分変わった本を書いている人がいるな」というときは必ず買うようにしているんです。これは、日系の米軍の軍属が、南アメリカでたった1人しかいない民族の生き残りに出会うっていうお話です。その筋書きが面白いじゃないですか。しかもその世界では全ての人間がネットに生体...続きを読むでつながっているので、何もパーツを必要としないんですよね。いいアイディアだよね。世界中がネットにつながれて、クラウドな社会になった時に、個々の民族が自分の文化をどうやって生き延びさせるのか。うん。すごくいいテーマだと思いますね。 (石田衣良公式メルマガ「ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』」24号より抜粋)
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