草原の輝き

草原の輝き

462円 (税込)

2pt

4.3

誰かと一緒に生きるということ。それは、隣にいる誰かを、100パーセント受け入れること――。母親が弟を道連れに無理心中したという知らせを受け、林間学校からとんぼ返りしたなつき。痛ましい記憶に支配された心をときほぐしたのは、結婚相手の優、ときおり新居を訪ねてくる少女・佐野佳奈子、そして一面に広がる心の草原だった――。圧倒的な哀しみにふるえる心が優しく共鳴する、感動の物語。

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草原の輝き のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月23日

    子供の頃に母親が弟と心中し、父親は浮気(本気?)相手の方に行った過去を持つ女性の物語

    主人公のなつき
    教師をしている夫の優
    優の教え子の佐野佳奈子

    冒頭のなつきの描写からは、日常の中にささやかな喜びを感じながら慎ましく生きているように感じる
    しかし、彼女の生い立ちには壮絶な経験が含まれる
    弟だけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月08日

    読んだタイミングがよかったのか、野中柊さんの言葉が柔らかいからなのか・・・久しぶりに心の深いところまで届いた一冊。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    私の人生を変えた一冊。

    きっとこの世で生きる大部分の人たちが、目を背けたり切り取ったりする事でしか消化出来なかった過去を抱えている。

    その切り取ってしまった場所に茂った草原が、こんなにも傷を癒してくれるのです。なんて慈悲深い。

    哀しい部分が、広く青々と輝く草原。この小説は、人の心への希望に満ち...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月07日

    小学生の時に母と弟が心中してしまい、トラウマを抱えたまま大人になったなつきが、夫、優や、夫の教え子佳奈子ちゃんと出会い、やはり闇を持つ佳奈子と共鳴し、草原という逃げ場であり再生の場にたどり着く。
    佳奈子ちゃんがありえないくらい大人で、すごくいい。痛みを知る人は多分、子供だろうと大人だろうと、人の痛み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月10日

    すいかや日射しやソーダ等で彩られた夏が鮮烈で、三つ編みの葉で切った傷は自分の指と錯覚するくらいで、全編に散りばめられた描写が凄く生き生きとして素敵。夫の教え子で六年生の意識が草原に行ってしまう美少女問題児が訪ねて来ての交流も、弟を道連れに無理心中をした母親にひっそりと囚われているのも、際立っていた。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    なんとなくだけど、この草原に行くという感覚、わかる気がする。なつきのつらさがたまらなく読んでいてつらかった。草原の描写が好きです。

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    Posted by ブクログ 2010年09月23日

    主人公は、小学校の教師をしている夫と、平穏で幸せな暮らしを営んでいます。けれど主人公には、忘れられない辛い過去がありました。その記憶は重荷となり、常に主人公を苦しめ続けているのですが、正面から向き合うことを彼女はずっと避けてきたのです。ある日、夫の教え子である12歳の少女が彼女のもとを訪ねてきます。...続きを読む

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