城

880円 (税込)

4pt

4.4

ある冬の夜。Kという男が、どこともはっきりしないある村にたどり着く。Kは村の近くにある「城」から仕事を依頼された測量師だった。ところが「城」からはなんの連絡もない。村人は外来者Kに「城」への道を教えようとしない。「城」は厳然と存在するのに、Kはどうしてもそこへ到ることができない。やがてKは酒場で働く女と同棲することになるが……。20世紀文学に異彩を放つカフカの代表的迷宮世界。カフカと同じく惜しくも41歳の若さで世を去った優れたドイツ文学者、原田義人の名訳でおくる。

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城 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    追記
    Kがしていることは、不断の闘争によって、自分で自分のために希望を創り出すこと。どんな小さなことも、自分で闘い、勝ち取らねばならない。それが自分の人生を生きるということだろう。
    ーーーー

    出会った中で最高の小説。人生の暗喩。
    Kは城からどんなに蔑ろに扱われようとも、村人がどんなに信用できなくて

    0
    2017年09月21日

    Posted by ブクログ

    奇妙な村にやってきた主人公Kの物語。村に到着したKは、村を統治する伯爵の城との接触を試みるが、奇妙なことにどう苦心してもその試みが成功しない。それどころか、Kは次々に奇妙な人間たちのところへ巻き込まれていく。さらに、作品として未完なので私たちはKの行く末を知ることが出来ない。
    村でまかりとおる理屈が

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    邦題「城」。長いことかかったと思う。読み終わるまでに。2週間じゃ済まなかったはず。大体1日に調子いい時で20ページ程度で、学校の行きはほとんど寝てるので帰りにちょびちょびと。螺旋階段を昇っていく感じというよりかは、地下にずんずんと下っていく感じのような感触を読んでいると受ける。ふと気を抜くと何の話で

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    カフカというと、『変身』は広く読まれているのではないでしょうか
    朝、めざめると虫になってたという話ですが、
    『城』も、主人公のKが、ある村に到着し、自分を取り巻く状況を理解できないままに
    もがく様は似ている部分もあります
    しかし・・訳者さんにけちをつける気は毛頭ありませんが、読みにくい・・・
    恐ろし

    0
    2010年04月17日

    Posted by ブクログ

    ただ城へ到達するという目的を達成したいだけなのに、いちいち周囲の人の忠告やら、巻き起こす事件によって、一歩も進まない迷宮的な小説。
    この小説の言わんとするところは、読み手によって様々に解釈しうるだろうと思う。
    個人的にはなんか夢みたいな雰囲気の作品だな、と思った。よく夢の中で、どこかに行かなきゃなら

    0
    2009年10月04日

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