ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
ある朝はやく、ワトスン博士はメイドにたたき起された。急患が来ているという。診察室に入ったワトスンが目にしたのは、片手に血だらけのハンカチをまきつけている若い技師だった。ハンカチを解いた手は医師のワトスンもぞっとするものだった。親指が根もとからなくなっているのだ。技師が語る恐怖の体験「技師の親指」など、8編を収めたシャーロック・ホームズ・シリーズ完結編。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
のどかな片田舎を想像しながら。 ワトソンの身軽さが羨ましい。再読でも結末を覚えていないことも多いが、次はもう覚えてしまっているかも知れない。でも頭に浮かぶ風景や、軽妙かつ回りくどい会話を含めた世界観に浸りたくてまた読むと思う。 恐怖の谷などの長編を再読するよりは、こうした短編を再読してしまうと思う。
原作には「シャーロック・ホームズの叡智」というタイトルはなく、新潮文庫が諸般の事情で他の文庫に載せきれなかった短編の寄せ集め。聖典60作品を読むにあたっては出来るだけ発表順に読む事にしたので、この「叡智」を通して読んだわけではない。推理の過程はもちろん、ワトソン博士とのやりとりや当時のロンドンの街並...続きを読むみ等、総じて面白く読む事が出来た。
今になってシャーロックホームズを初めて読む。 視点は一貫してワトソンからのものであり、ホームズ自身の考えは彼から言われないと分からない。そのため、ホームズが何を見、その結果どう考えていたのかを言われて初めて気づく。なので何を見、どう考えたのかを考えながら読むと非常に面白かった。
シャーロックホームズシリーズ短編集に収録されなかった作品集。 「技師の親指」は、はじめて読んだときスリリングすぎてとてもわくわくしたのを覚えている。親指には悪いけど、好きな話だ。 もう一つ、「ノーウッドの建築士」も好き。あっと驚く結末が印象深かったらしく、よく覚えている。いま読み直してもおもしろ...続きを読むいのは、建築士が相当ワルだから?
「緑柱石の宝冠」でホームズが報酬を求め、もうとっくに見つかってますよと言外に言う場面がおかしくってだいすき。
出版社の事情により未収録だった「冒険」「思い出」「帰還」「事件簿」からの8編を集めた短編集。各話の感想はそれぞれの短編集に貼り付け予定。『技師の親指』ワトソンの病院に急患。手に巻いた血だらけの布をとると親指がない!ただならぬ様子を聞き治療後ベーカー街へ連れて行った。ホームズの推理はほんの少し。この気...続きを読む丈な水力技師による奇妙な体験談が話のほとんどを占めるが、これがハラハラさせて面白い。『緑柱石の宝冠』「あり得ないことを除去してゆけば、あとに残ったのがいかに信じ難くても、どれが事実に違いない…」という公理、足跡からの捜査、浮浪者の変装などホームズが得意の特技で解決。延原氏の名訳「(ホームズ捜査から帰還した様子)相変わらず海のものとも山のものともつかぬ顔つき」に笑った。それにしても、国宝級の王冠、宝石が戻っても破損したことには変わりなく大問題だったはず…。『ライゲートの大地主』過労で倒れたホームズの療養を兼ねて、ワトソンの戦友宅へお邪魔した二人。遠ざかるはずだった事件(しかも殺人)がよりによって近所で起こり、捜査協力を要請されてしまう。独特の捜査を進めるホームズは狂人扱いされ、ワトソンが弁解「言行は狂気めいていてもあの男はちゃんと条理が立っている」。推理は怪しい。『ノーウッドの建築士』ホームズ帰還数か月後の話。医院を引き払ったワトソン同居…って奥さんはどうしたっ?!隠退建築士殺害の容疑者と目される若手弁護士が潔白を主張。不利な証拠ばかりでレストレード警部に嘲笑われ、警察相手に初の黒星か?と思わせて…。建築家ならでは犯行。ダメ押しの指紋がアダに。犯人の執念深さに呆れた。『三人の学生』大学町に住んでた時の話。奨学金試験前に問題用紙を何者かに見られたという教師からの相談。ホームズにとっては文字通り朝飯前の事件解決。後味のいい結末。『スリー・クォーターの失踪』ケンブリッジ・トリニティカレッジのラグビーチーム選手が試合前に失踪したと相談。蒸発か誘拐か事件に巻き込まれたのか、見当がつかないまま捜査を進める二人。発信機代わりに馬車にアニシード(アニスシード?)をつけ犬とともに唯一の手掛かりを持つ医者の後を追う。ラストの痛々しさ、悲しさが印象的。『ショスコム荘』亡夫の持家ショスコム荘に住む妹と、借金まみれで騎手の兄。馬の調教師が主人らの奇行を不審に思い相談に訪れた。夜な夜な納骨堂に向かう兄、部屋に閉じこもる妹の行動から仮説をたて、真相に近づいたが若干外れ。警察の寛大すぎる処分に納得いかない…。『隠居絵具屋』年老いた隠居(元絵具屋)が、年若い妻と愛人に金庫の中身を持って駆け落ちされたと相談に訪れた。ワトソンが老人に同行し、屋敷→田舎の教会→ベーカー街→屋敷と大移動(すっかり探偵助手)。そのすきにホームズ捜査。そして判明した犯行の手口の残忍さ。ちなみに今回ホームズに強敵と言わしめた探偵バーカー君登場(他の話には出てこないけど)。あとがきによると、各短編集のページ数がやたら多くなるのを懸念して一部割愛したそうだが、改訂時に元に戻して!とも思った。それとも延原氏翻訳時の意向を汲んであえてそのままにしてあるのか…。新潮社ホームズはこれが最後となったわけだが、時代も手法もバラエティに富んでいて「ドイル傑作集」みたいな感覚で楽しめたので結果オーライ。これにてホームズ祭り終了。入手できたらドイル傑作集(3冊)も読みたい。(2009年1月ホームズ再読月間)
必ずも鮮やかなで爽快な結末があるとは限らない。だがそれもまた面白いと感じることができた。これにてシャーロックホームズならびに相棒のワトスン博士の活躍を全て読んだわけだが、すっかり虜にされた。コナン・ドイル没後100年を企画して様々なイベントがあることであろう。その時を心待ちにし彼の作品に親しみを持っ...続きを読むてもう一度読みたいと思う。
本作は、原典から新潮文庫に収録する際、省略した物語を集積したもの(巻末解説より)。1892年から1927年にかけての作品で、ホームズが事件に関与し、探索が行き詰まるかに見せ、隠れていた事実をホームズが見つけ出して解決するという展開の多いものになったのか? しかし、ついつい惹き込まれてしまう。「緑柱石...続きを読むの宝冠」では壊された宝冠の始末がどうなったかが気になってしまった。「ノーウッドの建築士」のカラクリは脱税にも使われそう。最も印象に残ったのは「ショスコム荘」だった。
シャーロックホームズ最後の短編集 8編のストーリーをまとめた一冊で、親指を失った奇妙な男の話やテストの問題の解答が盗み見された事件など 短く楽しめる話が多くて良かった。 これで新潮文庫では読み終わったので他の文庫でもホームズシリーズを読みたいと思う。
「緋色の研究」を読んだ後に読んでみました。短編集なのであっさり読めました。が、少しあっさりしている印象で、私には長編の方が向いているのかな、と思いました。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
シャーロック・ホームズの叡智
新刊情報をお知らせします。
コナン・ドイル
延原謙
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
憂国のモリアーティ 1
まんが版 シャーロック・ホームズ全集1 緋色の研究
暗号舞踏人の謎
試し読み
I AM SHERLOCK 1
空家の冒険
失われた世界
回想のシャーロック・ホームズ【阿部知二訳】
作者のこれもおすすめ一覧へ
▲シャーロック・ホームズの叡智 ページトップヘ