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女ごころを書いたら、女子以上!ダメ男を書いたら、日本一!!長嶋有が贈る、女主人公五人VS.男主人公五人の夢の紅白短篇競演。あの代表作のスピンオフやあの名作短篇など、十篇を収録した充実の一冊!
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Posted by ブクログ
どのシーンもよかったな。短編集だけど、シーンって感じ。銀行強盗されてる間に余所事を考えちゃう女の人は津村記久子で想像してた。ちょっとつまらないなと思って同時読みしてた頃だったから。ぴったりだった。
2003年〜2010年に各誌で発表された短編を集めた一冊。それぞれに共通のテーマや関連はないが、どれをとっても長嶋節という感じ。 穏やかならぬ展開を見せる作品も中にはあるものの、日常の他愛ない場面を切り取って、誰しもが心にちょっとだけ引っかかっている感情を呼び起こすテイストが通底している。 PHS...続きを読む、オザケンの『LIFE』を録音したMD、木村カエラの『sakusaku』、「四角いニカクがまあるくおさめる」やつ、などスマホ前時代の風物がちょっと懐かしい。 さらには、浅香唯の『セシル』や夕方の『特捜最前線』再放送など、作者と同い年の自分からするとノスタルジーも甚だ。 高校時代の不良との甘塩っぱい思い出をクールかつエモーショナルに描く『マラソンをさぼる』と、非日常シチュエーションに似つかわしくない由無し事がつい頭に浮かんでしまう女性主人公のアンビバレントさが面白い『噛みながら』が特に印象に残った。
「ジャージの二人」「ぼくは落ち着きがない」のスピンオフが収録されているということで買ってみた。 それも良かったけれどやっぱり他のも良かった。 生活のテンポや波長が私とよく合っているような気がして嬉しくなる。 「海の男」の主人公は私だし「山根と六郎」の六郎も私だ。
どう分類したらよいのか毎度悩む長嶋節、炸裂。 それでも何度も読み直してしまう。 女心の機微、これほどまでに分かられてしまうのはくすぐったい。
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