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老王リアは退位にあたり、三人の娘に領土を分配する決意を固め、三人のうちでもっとも孝心のあついものに最大の恩恵を与えることにした。二人の姉は巧みな甘言で父王を喜ばせるが、末娘コーディーリアの真実率直な言葉にリアは激怒し、コーディーリアを勘当の身として二人の姉にすべての権力、財産を譲ってしまう。老王リアの悲劇はこのとき始まった。四大悲劇のうちの一つ。
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Posted by ブクログ
分配される領土のことだけを考え、得るものを得たら父リアを見捨てる上の二姉妹、父を尊敬するがゆえに自分の正直な気持ちを言ったばかりに父から激怒され勘当までされたのに最後まで見捨てなかった末娘。 人ってバカというか、大事に思ってくれる人の気持ちは見えなくて、見えるのは自分の承認欲求を満たしてくれるもの...続きを読むだけ。って、リア本人だけでなく、大事に思っていた末娘や忠臣や、周りの人にも救いがない。 で、リアは何者だったのだろう。一番大事な人をないがしろにして、口が上手いやつを高く評価し、ほんとうに助けてくれる人がしていることには気づかず、自分の悲劇しか考えない。いまの社会もほぼ同じことが起こっていると思うんだけど、それが400年以上前に書かれているというのは、やっぱりシェイクスピアが天才なのか、人間が変わってないのか、現実見せつけられ感が痛すぎる。
1600年代の作品だが、登場人物に台詞を言わせる事によって、緻密な人間関係が生まれている。 娘に裏切られる王と争いが起因して家族皆が命を落としてしまうなんて。 ケントやエドガーが、 最終的に謀反人に向かって行く様は、胸が熱くなった。 娘が父を陥れる心情は、この時代には珍しいのか 心理描写が上手く...続きを読む描かれている。
シェイクスピア作品の中で最も愛している作品です。人間の愚かさが招く悲劇の大きさに因果の不均衡を感じます。それが世界であると知りつつも救いを求めたくなる、やるせない気持ちが心を抉ります。一生消えないであろう深い傷を付けられた感動的な作品です。 ところで自分の記憶のリア王と結末が違っていてビックリ。ど...続きを読むうやらシェイクスピアが参考にしたリア王の作品がありそれをシェイクスピア作品だと思っていました。 調べてみたら、なるほどなるほど。気になる方やまだ読んだことのない方には是非ともお勧めしたい一冊です。 傷友になりましょう。
リア王 (和書)2009年02月26日 20:17 1967 新潮社 シェイクスピア, 福田 恒存 舞台背景が目に浮かぶようで野原や荒野を彷徨うリア王がその中で美しく浮かび上がっていくようです。 コーディーリアとゴネリル・リーガンとの差異が人間の諸関係を司る現実原則・快感原則そしてコーディーリ...続きを読むアの意志がその諸関係をコペルニクス的転回の中に見いだすことができるように感じました。
シェイクスピアから一冊入れたいと思って、なんとなくリア王になりました。 信じるべき人を信じられず、口先だけの相手にたぶらかされるリア王が、人間くさくておもしろい。
四大悲劇中最高傑作かな。 "運の女神に見放され、この世の最低の境涯に身を置けば、常に、在るのは希望だけ、不安の種は何も無い。人生の悲哀は天辺からの転落にある、どん底を極めれば笑いに還るほかは無い。"
因果応報と理不尽とが入り乱れるまごうことなき悲劇。 多層的な過失・悪意の連鎖がやがてカタストロフィに達する過程で、どこに共感しどこに憤懣を抱くか、恐らく人によって異なるのだろう。 同時代の常識で眺めたらどう感じるのだろうか。
リア王は悲劇の主人公だ。娘であるリーガン・ゴネリルからは信用されず、一番素直なコーディーリアを可愛がらなかった。だから側近も亡くなっていく。やはり人は信用しないと人からは信用されないと思う。人間不信、どん底を極めれば笑いに変えられる、等人としてどうすべきかが良くわかった。信用が第一なのだと思う。
わがままを大目に見られていたのは、権力を持っているからだった。それに気づかず、成長を止めてしまった(八十歳の人だって成長できる)。その結果、彼の周りの人々は、彼を嵐と張り合えるほど生まれつき大きな心を持った偉大な王と見るか、絶対権力を持っているだけの愚かな老人と見るかではっきり分かれた。 そしてリ...続きを読むアは最後の権力を使った。味方を追放するため、敵に力を与えるため、そして自分から権力を取り上げるために。彼は権力と別れる気はまるでなかったし、味方を追放しているとは夢にも思わなかったのだ。 最高権力を持っていたために意識せずに済んでいた彼の欠点が、権力を失ったとたんに彼をむしばみ出す。 道化はどこへ行った?「それなら俺は、日が昇りきったら、寝かせて貰おう。」の台詞を最後に、どっかいっちゃた。普通に考えたら、逃避行のどさくさではぐれたかしたんだろうけど、リア王はまるで道化を吸収しちゃったみたいだ。 福田恒在 親子の愛情と信頼 虚飾の放棄 人の哀れさ 貧しさにもかかわらず余計な物をもっている 「リアが「愚か」に見えたのは、彼(トルストイ)がリアと同じ「愚かさ」を持っていたからであろう。」私がオセローとイアーゴーを嫌うのは、自分の姿をそこに見ているからなのか? 自ら死に、その死を乗り越えまた現れる。 自ら笑い、その笑いを乗り越えまた現れる。 人は自分の見ようと決めたものを決めたとおりに見るものだ。つまり、世界の姿は自分で決められるんだ。 中村保男 性格悲劇「性格は運命なり」 自分のもって生まれた性格がそのまま主人公自身を破滅に陥れる宿命となる リア オセロー ハムレット 「悲劇作品傍注」コールリッジ 「この人物特有の地位や習慣によって育まれ生み出された気質と利己心と敏感さの不思議な、しかし決して不自然ではない混合。強く愛されたいという強い願望、それは利己的ではあるが、愛らしく、優しい性質の利己心――すなわち、自立できず、誰かの胸の中に幸福を求めてすがりつく虚弱な利己心。欲張りな本心やその要求の性質また態度とは裏腹に、無欲を誇示して同情を求める利己心。多かれ少なかれ全ての利己的な感情に含まれ、単に可愛がる気持ちと真の愛情とを最も確実に区別する不安と不信と嫉妬。この不安と不信と嫉妬の思いが絡み合って、娘たちの心温まる告白をどうしても聞いて楽しみたいという欲望をリア王に起こさせたのである。ところが、王として長年染みついた習性はその欲望を当然の権利と主張に変え、それに従わなければ反逆とし、罪と見なすのである。」 この老王はくだらない悪戯の結果、困惑と失望を味わうことになった。 グロスター 家庭内での差別 因果応報 「偶発的なものは、感情の土台にはなりえない。あらゆる時代を通じて常に人間の心にぴったりと合うもの――子の忘恩を嘆く親の苦しみ、無愛想を装ってはいても真に尊い嘘偽りのない心、口先で上手く操る邪悪な心――このような普遍的なものこそが、感情の土台となるのである。」 「恥辱の思いは自ずから罪悪を生む」 「他の者たちと彼との関係、すなわちある者は素晴らしい忠誠心を持ち、またある者は恐ろしいほどの忘恩を示すという極端な関係こそが、彼という人間を十分浮き彫りにしてくれている。」 想像力が心の内面につくり出す苦悩 リア王の欠点が自らの苦しみと娘たちの忘恩をますます悪化させていく契機となっている。
四大悲劇の一つで、主人公リア王とその娘たちの闘争が展開される。三人姉妹の長女ゴネリルと次女リーガンは、リア王の権力と財産を得たことで、物語は急展開する。ここから、貴族たちの血みどろの争いが繰り広げられる。物語が進むにつれて、次々と登場人物が無残に死んでいく様は、人間の業の深さをよく表している。たと...続きを読むえ身近な人々であったとしても、あるものを手に入れるために、自分の敵となる者を徐々に排除していくのを見ると、人間はここまで惨い存在になってしまうことがわかる。解説にあるように、本作で用いられる動詞は、苦痛を感じさせるようなものが多く、読んでいくうちに、読者側も実際にダメージを受けるような表現が散見される。
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