文系学部解体

文系学部解体

880円 (税込)

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下村文科大臣は国立大学に対し「文系学部・学科の縮小や廃止」を要請した。成果主義の導入、職業訓練校化――所属学科の廃止を通告された大学教授が、新自由主義の波に翻弄される現場を描く衝撃のレポート。

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文系学部解体 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    文科省による国立大学への文系学部(特に人文学系)再編要請に対して、国立大学改革の実情や歴史、そして大学の役割等の観点から、その要請がいかに不合理なものであるかが、横浜国立大学教授の著者によって喝破されている。

    社会で「役に立つ」学問の教育に力を注ぐべきと政府は煽るが、国が定めた「あるべき」像に隷従

    0
    2018年02月18日

    Posted by ブクログ

    学んで得られる“知”というようなモノの中には「(役立つ)情報」も在れば、「役に立つか、立たないか不明なモノ」も多々在る。それらを色々と取り込んで「文脈的思考」をするのが「生きる」ということである筈なのだが…「手続き型合理性」というモノが必要以上に幅を利かせ、「目的を得るために何かをやる」というよりも

    0
    2016年01月12日

    Posted by ブクログ

    某国立大学で客員教授をやったことがあるので,大学の教官と話す機会があり,「手続き型合理性も基づく余分な仕事」が山のようにある実態を垣間見た経験がある.諸悪の根源は文科省の官僚たちだが,大学としてお金を絞られることは嫌なので,しぶしぶ対応している.無駄なことだ.文科系学問に存在する「隙間」や「ノイズ」

    0
    2016年07月31日

    Posted by ブクログ

    前半は「現代大学システム」の説明と批判、後半は「反知性主義」の喚起と「大学の意義」の再確認であった。
    個人としては問題意識から学問をしているし楽しんでいるが、言われてみれば「反知性主義」はただ進行するのみとなってきている。自分も著者の言うように「反抗する」側として学問を修めたいと思う。

    0
    2016年02月15日

    Posted by ブクログ

    国立大学に限った話。タイトルにある件の是非はわからないが、日本に余裕がなくなっていることと大学が抱える課題はわかった。
    文系科目は世界最先端を目指すとか性能やコストを競うとか、そういう価値観に合わないマッタリ感があるので、理系と同じよう枠組みでの評価はキビシイね。

    0
    2023年02月05日

    Posted by ブクログ

    今年の6月に文科省から出された通達がきっかけとなり、大学関係者ではない人びとのあいだでも大きく議論されるようになった国立大学の文系学部廃止について、そこに至るまでの経緯、背景にある事情、および筆者の考える問題点が綴られている。

    一般の読者に主眼を置きながらも、幅広い読者層を想定しているのではないか

    0
    2019年01月22日

    Posted by ブクログ

    横浜国大の先生が近年の国立大学への文科省の方針を容赦なく斬る。痛快であるものの、実際にこの方向へ国が進んでいるということは憂慮すべき状態なんだ!「国家や企業に奉仕する人材を育てるのではなく、人間を育てる」とは全くその通りで、分かり易い文科省批判の言葉だろう。「人類が長い時間をかけて蓄えてきた文化や藝

    0
    2017年11月13日

    Posted by ブクログ

    地方国立大学の内部にいる筆者による陳情・意見の本なので、極端な例やかなり怒りに満ちた言も見受けられる(評価アンケートや手続き合理性など)。

    が、それをさしひいても、国の政権・行政方針が変わるたびに振り回されてしまう国公立大学の不憫さ(人手不足なのに学部新設させられたと思いきや早々に廃止だの、形式的

    0
    2016年04月17日

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