雲は答えなかった 高級官僚 その生と死

雲は答えなかった 高級官僚 その生と死

630円 (税込)

3pt

『そして父になる』の是枝裕和監督、その原点となる傑作ノンフィクション! 本書は、世界的に評価される是枝裕和監督自ら、“原点”と位置付ける記念碑的作品である。初のディレクター作品となったドキュメンタリー番組『しかし…福祉切り捨ての時代に』(1991年)の放送後、取材を重ねて29歳で執筆したノンフィクションで、題材はある高級官僚の生と死。水俣病訴訟を担当し、1990年に自ら命を絶った官僚・山内豊徳の歩みを丹念に辿り、「人はいかに時代と向き合うべきか」を問うた普遍的な作品となっている。映画作家・想田和弘監督はこう評す。“読後感は、上質な小説か劇映画のそれに似ていて、(中略)是枝の手による「山内豊徳」像は、フィクションとノンフィクションの区別を越えた「表現」に昇華されている” 刊行から22年――。是枝監督の“原点”はいま、何を問いかけるのか。本書は1992年刊行の『しかし…』を改題し、2001年刊行の『官僚はなぜ死を選んだのか』をもとに加筆・修正したもので、今回の出版に際しては、是枝監督による「刊行にあたって」、想田和弘監督による「解説」を新たに収録。すでに読まれた方にも、再読を勧めたい。

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雲は答えなかった 高級官僚 その生と死 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    重たい読後感で、何ともすっきり整理できない。福島との相似を思わずにはいられないが、それだけではない。個人の生き方と社会の関係。。。

    0
    2020年04月03日

    Posted by ブクログ

    今や「世界のコレエダ」的な人が一介のテレビ制作マンだったときに書いたもの。初めて自分の手で制作した番組をきっかけに(故人として)出会った山内豊德という厚生官僚の軌跡を追ったルポルタージュ。是枝さんについては、「誰も知らない」「そして父になる」「万引き家族」といった作品から、自分の興味関心と重なるとこ

    0
    2019年06月23日

    Posted by ブクログ

    最近読んだ奥泉光の『東京自叙伝』と、ちょうど対になるような作品だと思った。フィクションである『自叙伝』の主人公が無責任な現実主義者として飄々と描かれていくのに対し、ノンフィクションである本書の主人公は、現実と理想の間で苦悩する人物として丁寧に描かれていく。そして両書とも近現代の日本社会について同じよ

    0
    2015年08月24日

    Posted by ブクログ

    是枝監督がこんな本を書かれていることを全然知りませんでした。そして黒を白と言いくるめるような現政権の元で、同じように良心との板挟みに苦しむ官僚は多いのではないだろうか。でもその状況を作り出しているのもまた同じ「官僚」であるところが悲しい。

    0
    2015年07月12日

    Posted by ブクログ

    【読書その73】厚生省の大先輩である山内豊徳氏を知ったのは、大学時代。父の本棚に山内氏の著書「福祉の国のアリス」を見つけて手に取った時である。その本は厚労省に入り、福祉をやりたいという自分の気持ちを大いに奮い立たせるものだった。
    その後、この文庫「雲は答えなかった」というタイトルに変更される前の「し

    0
    2014年03月24日

    Posted by ブクログ

    社会正義といった得たいの知れない物事に真摯に向き合い死を選んだ公務員の物語。真実を教えてくれる一冊。

    0
    2020年03月01日

    Posted by ブクログ

    図らずも、初是枝作品が、映画でなくこれになってしまった。

    NHKクローズアップ現代の対談見てから一気にエンジンかかり、調べればいくつものご著書が!原点とも言える作品、なんて発見しちゃったら読まずにいられない!
    朝日新聞のコラムも目にして、”公共圏を豊かに”のフレーズにその関心が集約されている予感も

    0
    2019年10月11日

    Posted by ブクログ

    エリート官僚の自殺を、その人生を丹念に追うことで描いた作品。

    主人公(山内さん)は、官僚として出世をしていく中で、だんだんと理想やポリシー、優しさは、力を失っていき、むしろ邪魔になる。駆け引き、政治力などのバランスをいかに要領よくとれるか、いかに現実的に時に冷酷に現実と向き合い、自分のエゴを通せる

    0
    2016年11月03日

    Posted by ブクログ

    人間らし過ぎて、自分に葛藤してしまった山内さん。
    その山内さんを通して、白黒ではない人間の生き方に触れ、
    自分のやり方を掴んでいった是枝さん。
    ノンフィクションとはいえ、作り手のフィルターが掛かってしまう以上、フィクションだという姿勢ながら、
    その文章は冷静で、どちらの肩を持つでもない真摯な目で事項

    0
    2014年07月15日

    Posted by ブクログ

    3.8 理想と現実 。理想に生きるか、現実に生きるか?どっちが幸せなのかな?って思う。だけど、生きていたいかな。

    0
    2019年05月18日

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