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Posted by ブクログ 2014年04月26日
映画「終戦のエンペラー」で、マッカーサーと会見した昭和天皇が「責任はすべて私にある」旨伝えて、マッカーサーが感激したというストーリーが出てくるが、その種本は「マッカーサー回想録」、藤田尚徳の「侍従長の回想」あたりだろう。しかし、当時の通訳の奥村勝蔵のまとめた手記では、そのような事実は出てこず、著者は...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月30日
これ名著だ。
昭和天皇が国体・皇室を守るためや共産主義に
どれだけ恐怖していたかなどの帝王として
生まれたが故の超高度な(かつ超私的??)
政治判断が理解できる。
ここまでアメリカにかけていたとは。
誤解なく言うとさすが常に政治を組下の
権力者に総覧させていた家柄だけあるなー。
このすべてが...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月03日
著者が膨大な日米双方の史料を精緻に分析することにより明らかになった昭和天皇の実像は、これまで国民が抱き続けてきた、立憲君主制をひたすらに守ろうとした平和主義者とはまったくと言って良い程にかけ離れたものであった。この著作はもっと日本国民に知らしむべきものである。特に沖縄県民の人々はこれを読んでどのよう...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月26日
【以下は本書の主張】
・『マッカーサー回想記』には事実誤認があり、史実としてみる昨今の向きには警戒が必要。たとえば、マッカーサーは天皇が筆頭に記された戦犯リストを英ソが提出したと述べているが、そんなものはない。
・天皇の側近たちは、悪くなったら皆東条が悪いので、すべての責任を東条にしょっかぶせるのが...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月19日
日本国憲法では「天皇は国民統合の象徴であり、いかなる政治的権能も持たない。」と謳われているが、この条文を根底から覆しかねない内容が書かれている。
天皇はマッカーサーと会うにあたって、様々な占領行政について話をした。マッカーサーは当時全権を掌握していたかのように考えがちだが、まだアメリカ本国で設置され...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月16日
この本を読んで、安倍首相の言う「戦後レジームからの脱却」とは、日本がどういう状態になることを目指しているのか、ますます分からなくなった。私が抱いていた昭和天皇像ががらっと変わってしまったことによって、戦後史の捉え方も変わってしまった。憲法や安保の問題、靖国問題についても。
資料をどう読むかによっても...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月20日
現・関西大学法学部教授(国際政治論・外交史)の豊下楢彦による戦後の「天皇外交」論
【構成】
第1章 「昭和天皇・マッカーサー会見」の歴史的位置
1 第1回会見の検証
2 「空白」の戦後史
第2章 昭和天皇と「東条非難」
第3章 「松井文書」の会見記録を読み解く
第4章 戦後体制の形成と昭和天...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月24日
どうも我田引水的になるところが気になるが、自分の持っている疑問であるところの、終戦の聖断をさせたといわれる「三種の神器を守らなければいけないからさすがに伊勢神宮が危うくなってきたから戦争を終わらせなければ」という昭和天皇の感覚に疑問を呈しているところはよかった。
東条英機を切って、アメリカのシナリオ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月01日
昭和天皇とマッカーサーの会談を、マッカーサー回想録の通りだと思い込んでいたが大間違い、ファンタジーであった。
昭和天皇が立憲君主の枠をはみ出したのが 2・26 とポツダム宣言受諾だけというのも実情から外れているだけでなく、現行憲法施行後もそれは続いていた、むしろ積極的に行われていたというのが、筆者の...続きを読む
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