単なる無人島ではない、行きたくても行くことができない無人島。それらを秘島として紹介している本。
二部構成で1部は秘島ガイド編。見開きで島の上空からの写真と、その次の見開きでその島の概略や歴史など。2部は秘湯ガイド実践編。無人島でも本籍地を置くことはできる、領土問題などなど。岩を島へアップグレードの話は知らなかった。
Google Mapで見て何となく離島萌え~だったのが、その島の背景も併せて読むことで、単なる離島ではなく日本の歴史や領土問題がかなり関係しているという認識になる。そして離島開発は日本の開拓史でもある。資源の枯渇→放置、放棄になってしまった島が結構あるが、現存の離島とその周辺の資源はそうならないように努力することはできる。珊瑚を盗って行くような国から守ることも含めて。著者はそういうことを意図して作ってはいなかっただろうけど、結果としてそういう本にもなっているんじゃないかと思う。