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春画の「ウタマロ」はなぜ巨大なのか? なぜ、着衣のままなのか? 春画は何に使われていたのか? いくらで売られていたのか? どんな絵師たちが依頼されていたのか? どのような技巧が凝らされているのか? 90点あまりのカラー図版をつかって、春画の基本の「き」から、やさしく面白く解説。
図版は日本屈指の春画コレクションから、葛飾北斎、喜多川歌麿、鳥居清長、菱川師宣、鈴木春信、渓斎英泉、歌川国貞などの逸品を収録。春画を手がけた一流絵師たちの背景や、代表作についての解説に加え、絵師、彫師、摺師の春画だからこそ可能だった技巧を解説する。
初めて春画、浮世絵を見る人でもなるほどと膝を打つ、目からウロコの「夜の浮世絵教室」開講!
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Posted by ブクログ
一流の浮世絵師として認められる条件は「春画が描ける」ということであった。今の時代の規範からは春画浮世絵にふれることが出来にくい。しかし、江戸時代は大らかで春画を楽しむことが今ほど憚られるものではなかったとのこと。
浮世絵師の腕を評価するという点からも春画とはどういうものであるかをこの本で知ることができるのは価値がある。
写楽の作品は、そういう観点で評価するとそれほどの質の高いものと言えるか...とう著者の指摘は面白い。作品数があまりに多くて評価が若干低いところにある国貞の春画の質からこの絵師を高く評価しているなども興味深い。(数ヶ月前に静嘉堂文庫で国貞展を観ていい作品と感じていたので、我が意を得たりの感覚にとらわれた)
Posted by ブクログ
全体的に、春画を取り巻く美術史とでもいうべき内容。
社会の動きは、今も昔も変わらない。
春画
?一般の浮世絵と差別はない。一流浮世絵絵師が春画を描いている。
?広く人気があった。
そば代と同等の低価格。嫁入り道具にも。
?お上の取り締まりはそれなりに厳しかった。
江戸幕府は倹約方針とともに風紀の乱れにも厳しかった。
「手鎖五十日」は想像以上に辛いようだ。
一方、現代では、写真が普及して、選択肢は多岐に渡るようになった。
絵だけのものは、ニッチな存在になっていく。→成年コミック。
その作者が、著名な一般マンガ家なんてことはまずない。
ただし、取り締まりは同様に厳しい。
4,5年置きに出版社への懲罰的な警察の取り締まりが行われているようだ。
Posted by ブクログ
2013年秋から2014年新春まで
イギリス大英博物館で大成功を収めた
「春画ー日本美術における性とたのしみ」展
世界を驚かせた展覧会が、いよいよ日本へやってきました。
「春画」を見ずして浮世絵の真の凄さは語れない。
浮世絵の公園を依頼されると必ずこのことを
話してきた筆者が「春画」の基本の「き」を伝授。
明の時代に中国からやってきた元々から
発展し、熟し花開く浮世絵の世界。
歴史からその変容。
作り手、版元、作家。
その技量から、時の政権との攻防。
現代人が読めない「江戸言葉」を読み解き
その画面に描かれる場面も生き生きと。
そこからは成熟期の江戸の人々の性に対する意識も
垣間みえて、筆者に
「当時の性に対する意識は今のフランス人に等しい」
とも言わしめる。
作家の時代的系譜や、技術作風などにとどまらず
現代の評価、海外からの評価、
たくさんの情報がギュッと文庫版に。
もちろん、傑作多数画像入り。
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