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Posted by ブクログ 2019年11月21日
瀬戸峻亮は「3.11」の放射能から遠ざかる目的で、定年後、妻の麻由子、テリア犬のロキシーとともに高知の田舎、白縫の集落に。二つ鎌神社とくちぬいさまを結ぶ道路(赤線)上に土地を購入しログハウスと陶芸窯を建設。集落は老人ばかり。瀬戸夫妻はちょっとした諍いから、姿の見えない住人からの嫌がらせを。猫の死骸、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月12日
震災後、放射能汚染を気にする麻由子は、夫の峻亮の強い希望でもあった高知の田舎へ、移住することを決めた。
美術教師であった峻亮は、長年の夢であった穴窯を作り陶芸に勤しむ毎日。
しかしその地域にある鎌神社のお宮まて続く、赤線と呼ばれる道の一部に穴窯を建てたことから、村人達の苛めが始まる。
猫の死骸が吊る...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月27日
高知のひなびた穏やかな田舎の集落の人々に巣食う狂気。著者自身が村八分になった体験をもとにした恐ろしい小説。田舎の社会が実は和やかなものでなく因習に捕らわれていたり互いに見張り合うような窮屈さを備えたものだということはよく言われもすることだし、都会を好む地方出身者がよく言うこと。そうしたムラ社会の恐ろ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月14日
村の人々の嫌がらせが日常を侵食して精神をすり減らしていく様子は嫌な感じだった(褒め言葉)
神経質でヒステリックな妻と、興味のないことには無関心で変なところは頑固な夫。人間と人間の意思の疎通がきちんと取れず、すれ違いばかりで殺伐としたところに、村の老人たちの嫌がらせ。これ以上ないくらい嫌なシチュエーシ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月23日
「口縫い」と聞いてすぐに思い出すのは、私の棺桶に入れてほしいほど好きな、珠玉の小説『猫を抱いて象と泳ぐ』。しかしこの『くちぬい』は絶対に入れてほしくない(笑)。
夫の強い希望で東京から高知の過疎村・白縫集落に移住した夫婦。定年まで美術教師を務めた夫・竣亮は、ここで趣味の陶芸に打ち込めると大喜び。最...続きを読む
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