四人の署名【深町眞理子訳】

四人の署名【深町眞理子訳】

自らの頭脳に見合う難事件のない無聊の日々を、コカインで紛らわせていたシャーロック・ホームズ。唯一の私立探偵コンサルタントを自任する彼のもとを、美貌の家庭教師メアリーが訪れる。彼女の語る事件は奇妙きわまりないものであった。父が失踪してのち、毎年、高価な真珠を送ってきていた謎の人物から呼び出しの手紙がきたというのである。ホームズとワトスンは彼女に同行するが、事態は急転直下の展開を見せる。不可解な怪死事件、不気味な〈四の符牒〉、息を呑む追跡劇、そしてワトスンの恋……。忘れがたき余韻を残すシリーズ第2長編。/解題=戸川安宣、解説=紀田順一郎

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四人の署名【深町眞理子訳】 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年11月14日

    ホームズ全集はこれまで多数の訳本が出ているところではあるが、創元の阿部訳からの改訳は深町訳で全60作を読破できる。
    ワトスンがホームズの推理法に驚いたときの「驚き桃の木だ」といった台詞等、その訳し方にむしろこちらが驚いた。
    「緋色の研究」に続く第二作ではあるが、犯人を追い詰めるのに、ホームズはかなり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月04日

    まぁ、あちこちでフォローされてはいるものの、ホームズのコカイン描写に、運命の女性を前に、その描写にいささか冷静さを欠くワトソン君とか。

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    Posted by ブクログ 2023年11月26日

    ホームズがコカインきめて始まり、ホームズがコカインきめて終わるお話。
    サブストーリー的に綴られるワトソンが魅力的。

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    Posted by ブクログ 2023年07月25日

    ストーリー、トリック的にはかなりシンプルだった。もう一捻りあると良かったなぁ。
    今だったら問題になってそうな差別的発言?が結構あって良いか悪いかは置いておいて、時代を感じた…
    注を読むと、矛盾してる部分があることが分かって、ドイルって結構大雑把だったのかなって思った(それとも校閲がちゃんとされてなか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月23日

    巻末の解題と解説までよんで、はじめて『四つの署名』でなく『4人の署名』とタイトルと訳されていることに気づく、観察力のないわたし。

    以下はその巻末の解説を読んで思ったことなど。
    以前『ドラキュラ』について書かれた何かの文章で、近代化されていく英国の都市に、よくわからない場所のよくわからない何かが侵略...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年12月19日

    シャーロック・ホームズ第2弾☆
    ホームズの鋭い観察力と推理力はやっぱりすごいです。
    恋愛という情緒的なものは、純正かつ冷徹な理想とは相容れないとホームズは言いますが、愛も大事だと思う☆
    ワトスン結婚出来てよかった

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年02月21日

    おどろおどろしい事件と謎解き、スリリングな捕物劇が次々に展開され飽きさせません。

    ホームズの推理の冴えはもちろん見どころだけど、ワトソンの鬱々とした葛藤やラブロマンスもいい味出してます。

    コカインにはじまりコカインに終わったり、植民地が当たり前にでてきたり、ナチュラルに人種差別的な表現がでてきた...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年02月23日

    コカインの描写ではじまり、コカインの描写でおわります。退屈な世界で、頭脳労働にたずさわっていないと生きていけないというホームズ。人間としてコカインはよくないのかもしれませんが、日常に飽き飽きしてしまうほどの頭脳を持つというホームズの非凡さを感じるようで、名探偵としては魅力的な要素にも思えてしまいまし...続きを読む

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