増補 靖国史観 ――日本思想を読みなおす

増補 靖国史観 ――日本思想を読みなおす

935円 (税込)

4pt

3.5

靖国神社の思想的根拠は、神道というよりも儒教にある! 本書は靖国神社創設の経緯をひもときながら、文明開化で儒教が果たした役割に光をあて、明治維新の独善性を暴きだす。気鋭の歴史学者が「日本」の近代史観に一石を投じる檄文。「国体」「英霊」「維新」の三章に、文庫化に際して新章「大義」を増補。

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増補 靖国史観 ――日本思想を読みなおす のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    「国体」「英霊」「維新」「大義」というキーワードについて原典にさかのぼって読み解く。薩長藩閥政府が明治革命ではなく明治維新と称した理由について『大日本史』、水戸学の論理から論じた箇所は、なるほどと思わせる。
    「新撰組組長だった近藤勇を東京裁判よりもひどい一方的な断罪で復讐刑的に斬首し、会津で交戦した

    0
    2018年12月30日

    Posted by ブクログ

    善悪,正逆を問わず慰霊鎮魂する神社とは全く異なる靖国時神社は,皇紀2600年を振りかざすも,実は水戸学から後にしか史をもたないものだとわかりました.

    0
    2015年05月13日

    Posted by ブクログ

    元は新書だった本らしい。この本の特色は、思想としての靖国神社のバックボーンを、神道ではなく、儒教/朱子学と規定しているところ。著者によると江戸時代の水戸藩で育まれた「国体」思想が、明治維新を経て、戦前に復活したということらしい。
    確かにこの「国体」概念というのは、日本独特のものである。日本は戦時中に

    0
    2015年11月28日

    Posted by ブクログ

    招魂社が西南戦争による多数の官軍戦死者を顕彰するために靖国神社と改称された。そして、それからは「「天皇のために戦えば、身分や出自を問われることなく、国家によって神として祭られる。」靖国は、官軍すなわち「皇軍」において、徴兵制度によって駆り集められた兵士たちをやる気にさせる恰好の装置だった。」のように

    0
    2014年08月09日

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