月と雷

月と雷

594円 (税込)

2pt

不意の出会い、気まぐれや衝動。無数の偶然に促されて、私たちみんな、進んでいく。自分にしかたどり着けない、見知らぬ場所に向かって――
幼い頃、泰子の家でいっとき暮らしをともにした見知らぬ女と男の子。まっとうとは言い難いあの母子との日々を忘れたことはない泰子だが、結婚を控えた今になって再び現れたふたりを前に、確かだったはずの「しあわせ」が否応もなく揺さぶられて……。水面に広がる波紋にも似た、偶然がもたらす人生の変転を、著者ならではの筆致で丹念に描く力作長編小説。

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月と雷 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一般常識に囚われずに本能のままに生きるってわがままなようで でもよほどの強い信念がないと生きられない。
    人の目を気にせず奥深いところでの愛は決して忘れずに自分のやりたいように生きる

    そんな人は邪念がない。
    そんな人に心のどこかで憧れる自分が確実にいる

    そんなお話だったかな

    0
    2021年12月18日

    Posted by ブクログ

    ドラマ化するなら、智は岡田将生さんのイメージだ。そのイメージでずっと読んでしまったね。

    泰子や智はきっとどこかに居る!と思わされる、具体的にイメージがぶわぁと描ける、そんな作品でした。

    0
    2020年06月05日

    Posted by ブクログ

    この小説に登場する、「生活」ができない人たち。
    なぜそうなってしまってるのか、あれこれと理由を探すのは簡単だし、ともすれば彼らがちゃんと「生活」できるようになるためにはどうすればいいか、なんてことまで考えてしまいそうになる。
    でも、彼らは確かに生きている。
    彼らが一日一日をちゃんと送っていることは間

    0
    2024年01月06日

    Posted by ブクログ

    秩序ある生活に息苦しさを感じること。同じ生活感を持つ人と一緒にいる時に自分らしくいられ、心から楽だと思える気持ち。沢山共有できる内容がありました。

    人生で人との出会いによって大きな変化や苦難があると思いますが、過去や未来について考えすぎず、直子の様に1日1日を楽しくありのままで生きていきたいと思い

    0
    2022年12月03日

    Posted by ブクログ

    何と比べて“普通”なのか。大なり小なり他者とは違うものが内在するのであるが、そのことに違和感を覚えるのか、あぁそうなのね、と感じ入るのか...。ただ、そこにある。そして死んでいく...。
    ○○のターンが唐突に、それでいてそこにしかスッポリとハマらないのではないかという絶妙な配置...。流石です。

    0
    2022年06月18日

    Posted by ブクログ

    どこにもありそうな日常なのに、ありえない親子・男女の倒錯した関係、その出自・運命を描き人間の根源に迫る作品。この作者は女谷崎潤一郎か?

    0
    2022年03月25日

    Posted by ブクログ

    あなたは、『首まわりののびた、色あせた、息子や娘のお下がりらしいTシャツを着て』、『触るなと書いてあるのに桃に触れてやわらかさをたしかめ』、『やっぱり要らないと思った鯵を精肉売場に戻』す女性を目にしたらどのように思うでしょうか?

    『年齢より若く見えるどころか老けて見え、若いころはさぞや美しかった

    0
    2021年09月06日

    Posted by ブクログ

    この小説にはいわゆる世間一般の「ふつう」とはかけ離れた登場人物が3人登場します。

    母・直子、その息子の智、そして幼い頃、智と一緒に住んでいて後に智の妻となる泰子 現実離れした生活を送る人達、読んでいて決して心地よい気持ちにはなれませんが何故だか先が気になって読み続けてしまう魅力がありました。

    0
    2021年01月26日

    Posted by ブクログ

    ー直子は最初から直子だったのか。それとも直子は直子になったのか。
    この問いがずっとぐるぐるグルグルと頭の中をめぐっている。

    0
    2021年01月17日

    Posted by ブクログ

    結局今の自分を作っているのは自分。
    環境のせいにしたくなるのも自分、ひねくれた思い込みは自分で解ける呪いなのだなと。面白かった。

    そして、はじまったらもう以前には戻れないこと
    はじまったら終わるってことはなくて、なんとしても切り抜けなきゃいけなくて、しかしどうにでも切り抜けられるということ
    直子の

    0
    2021年01月12日

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