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時は平成元年、東京ドーム。リングでは前田日明の異種格闘技戦が行われております。その試合を見つめるハンチング帽の男。おう、なんと。この世を去ったはずの力道山ではありませんか。「あの小僧とセメントで闘いてえ。前座はおめえたちだ」27年間の冷凍睡眠から目覚めた力道山は馬場と猪木にそう命じたのでごさいます――プロレスをこよなく愛する著者がおくる夢のプロレス小説。
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Posted by ブクログ
こんなことがあったらおもしろいという想像をありえない話なのにリアリティのある形でまとめられている なにより著者のプロレス愛とおもしろがって書いているところが伝わってくるのがいい
プロレスファンのプロレスファンによるプロレスファンのための「こうあって欲しいプロレス」。 まあでも、あの平成元年の熱さを知らないと、楽しめないか……。 しかし、こうやって、これを書ききってしまうと、テーマがかぶってくる「餓狼伝」とかは、書くテンションが墜ちてくるんではないかと心配してしまいます。...続きを読む 実際、執筆スピードは、墜ちている気がするからなぁ。
プロレス好きじゃない人にはわからない、マニアックなメタフィクションSF小説。 あの力道山が実は生きていたら…という設定で、実名のレスラーが続々登場する。文庫版解説で谷川貞治氏が 「理想の力道山、理想の馬場、理想の猪木、そして、理想の前田日明―。本著では、常日頃『こうあってほしい』と思い抱く、僕ら共通...続きを読むの”理想のプロレスラー”達が、見事に期待を裏切らず生きている」 と書いている点にこの小説の核はある。 格闘技ファンの中でも、この小説の評価は分かれるところだと思うが、私はこういう感じ、キライではない。
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