北斗 ある殺人者の回心

北斗 ある殺人者の回心

814円 (税込)

4pt

【第8回中央公論文芸賞受賞作】両親から激しい虐待を受けて育った少年、北斗。誰にも愛されず、愛することも知らない彼は、高校生の時、父親の死をきっかけに里親の綾子に引き取られ、人生で初めて安らぎを得る。しかし、ほどなく綾子が癌に侵され、医療詐欺にあい失意のうちに亡くなってしまう。心の支えを失った北斗は、暴走を始め――。孤独の果てに殺人を犯した若者の魂の叫びを描く傑作長編。

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北斗 ある殺人者の回心 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年01月14日

    本の厚さが嘘のようにすらすらと2回読みました。
    感情移入が激しく、泣きじゃくりながら読みました。
    読んでいるときは本当に辛いですが、なぜかもう一度読み、北斗くんに寄り添いたくなります。

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    Posted by ブクログ 2020年07月16日

    人の心が激しく揺れ動く様子をここまで細かに表現できるものなのか、と感嘆した。
    虐待や病魔、詐欺などの暗い出来事の間に、人の温かさを感じる瞬間があった。特にラストで北斗の心の声が出た場面で泣いた。

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    Posted by ブクログ 2020年04月03日

    すごい。さすが石田衣良さん。
    今まで出会ったどんな本よりも濃い。
    生きる意味 死ぬ意味 生かされる意味
    リアルな殺しの瞬間と
    リアルな主人公の気持ちの動きと
    全ての情景から世界の素晴らしさが感じられる。
    話が進むごとに鳥肌が立つ。
    誰の立場に立ち、その時何を思うべきか
    考えさせられる。

    北斗と一緒...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月09日

    あまり明るい話ではありませんでしたが、主人公の育った環境や背景、それ故の思い、考え、行動が文章から痛い程に伝わってきて、最後は本書を読みながら涙してしまいました。

    結構長編で、終始深く重い話が続く作品ではありましたが、読んで良かったと本当に思います。

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    Posted by ブクログ 2017年09月13日

    WOWOWドラマきちんと見ておけばよかった。裁判のシーンはすごい名シーンだろうなぁ。

    北斗くんの物の考え方、捉え方、たまに屈折してるところはあるけど、しっかりしている。もっと良い出会いがあればこんなことにはならなかったのに、、、
    わたしが救ってあげたいとも思えるくらい人間味がある魅力ある人です。そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月05日

    凄惨な児童虐待を受けて育ち、里親に出会えて初めて人として、普通という幸福を感じられた北斗が、がんになった里親の為、医療詐欺にあい復讐の鬼となり転落し、裁判を受ける中で回心していく話。 虐待の事実、被虐待児の心情、裁判、どれも内容が充実し、引き込まれて心が動き、沢山泣きました。これだけ余すとこなく充実...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年12月15日

    ノンフィクション書くような人じゃないけど、これは本気でノンフィクション化と思うほど。凄くリアル。
    作者、石田衣良らしい要素も沢山ありました。たとえば裁判の広さの表現、裁判官の発言のたとえ、などなど。
    この本を通して、やはり虐待というところが焦点でしょうか。虐待が与える影響は本当に残虐極まりないなと。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月07日

    この本は、主人公「北斗」の生い立ち部分、殺人に至る過程、スリリングな裁判劇と、サブタイトルにある「回心」が見事に書かれています。
    主人公の北斗は、幼少期に両親から虐待を受けながら育ち、人の愛情を知らない少年に成長します。そんな中で児童相談所から里親を紹介され、一緒に暮らすようになり、ひと時の幸せを手...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月07日

    タイトル通りの物語。
    物心つく頃から両親から虐待を受けていた主人公は、父親の死をきっかけに里親に引き取られ、初めて愛情と人間の温かさを知る。しかしそんな幸せは長く続かず、彼は極刑もありうる殺人を犯す。
    彼の苦しい心情が赤裸々に描写され、読み進めるのがこんなに辛い作品に初めて出会った。
    ここまで結末に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月13日

    虐待、DVの描写がとてもリアル。
    主人公の心理描写もリアルで、
    被虐待児の研究をよくしている印象。

    主人公か殺人を犯した直後までは、
    被虐待児について知りたい人には、
    一つの教材となりえる。

    後半は、司法についてよく知ることができる。

    小説ではあるが、
    勉強的な要素も含んでおり、
    魅力的な作品...続きを読む

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