資本主義の克服 「共有論」で社会を変える

資本主義の克服 「共有論」で社会を変える

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資本主義の歴史を俯瞰し、著者はその歩みを、国民国家の膨張とその衝突と捉える。その中で、戦争や大恐慌などの歴史的転換期に起きる「非線形変化」と、経済循環による「波動」をつかむことで、危機的状況にある資本主義の病理を浮き彫りにする。税制や社会保障制度などの新たな枠組みは、今日のような歴史的転換期に更新されていく。そこに、これらの制度やルールの空白が生じ、「独占」が生まれる。「独占」に抗し、「失われた30年」とも言われる閉塞状況を打破するには、社会を変えていく原理として、制度やルールの「共有」が有効となる。個人の自由と平等を保障しつつ、新しい産業構造への転換を促す道を提示する。【目次】序章 ワンフレーズ化された経済政策/第一章 共有論のパースペクティブ/第二章 グローバリズムの歴史的意味/第三章 グローバリズムは何を強要するのか/第四章 資本主義はどう変化してきたか/第五章 社会保障制度における「自由と平等」/第六章 波動から資本主義を見る/第七章 新しい独占をめぐる対抗/第八章 地域民主主義の可能性/あとがきにかえて

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資本主義の克服 「共有論」で社会を変える のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2015年06月19日

    結局、経済学は誰のためにあるかにつきるのであるが、人の将来を担う子供たちのため、その子供を産み育てる女性のためにつきるだろう。
    そのための社会保障制度の制度設計に当事者たちが民主的手続きの下、真に自由な発言ができ、きちんと加われるかが重要だと筆者は言う。
    しかしながら、超情報社会における情報の独占を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月24日

    「セーフティネットの経済学」ほどのキレを感じられなかった。それほど危機は複雑化しているということか。はたまた自分の認識能力不足の問題か。

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    Posted by ブクログ 2015年08月26日

    自国の制度を押し付けるのがグローバリズム。
    ネットワークの独占。
    独占がしやすくなっている社会になっていると感じる。
    おそらく、共有論というのがメインの主張なのだと思うが、あまり新鮮味はなく、印象には残らなかった。

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