ブエノスアイレスに消えた

ブエノスアイレスに消えた

冬を間近に控えた四月。建築家ファビアンの愛娘とそのベビーシッターは、ブエノスアイレスの地下鉄で突如姿を消した。警察の捜索は遅々として進まず、以前からギクシャクしていたファビアンと妻との関係は悪化の一途をたどるばかりだった。やがて絶望の淵に立たされたファビアンは、バローロ宮殿に事務所を構える曲者の私立探偵の力を借り、みずから娘を探し始める。腐敗した街をめぐり、大河の果ての密林に続く彼の旅路は家族の忌まわしい秘密を明かしていく。スペイン語圏を席巻したアルゼンチンの傑作ミステリ。

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ブエノスアイレスに消えた のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     今はなきパソコン通信<NIFTY Serve>で冒険小説フォーラムを活発に運営していた頃、冒険小説は長ければ長いほど面白い、というような見方を持つ練達の読者が沢山いた。長いのがいい、分厚いのがいい、量は質を凌駕する、なんていう見方は、冒険小説を語る上で決して珍しくない意見だった。スリルやサスペンス

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    2015年12月25日

    Posted by ブクログ

    アルゼンチンに行く飛行機の中で読んだ。ブエノスアイレスの地名や電車の駅等は全く頭に入って来なかったが、アルゼンチンという地球の裏側にある国のイメージが全く湧かなかった中、人間はどこでも同じだなと読んで思った。物語は普通に面白く、あっという間に読めた。たまには小説もいいな

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    2019年03月27日

    Posted by ブクログ

    アルゼンチンの作家による、アルゼンチンを舞台にしたミステリ小説。
    というだけで新鮮味があるが、衰えたるかつての世界先進国の首都であるブエノスアイレスの空気感が、小説に重厚な味わいを加えている。
    そして、アルゼンチンって自然豊かな農業国でもあるんだよね。
    その側面も、終盤に小説に広がりをもたらしている

    0
    2019年01月06日

    Posted by ブクログ

    どこぞの出版社のキャッチコピーで、面白い作品は国境を越える。みたいなんがあったけど、まさしくそれかも。
    シリーズなるなら退場してほしくないキャラもいたけど。

    0
    2016年01月28日

    Posted by ブクログ

    犯人が自らの痕跡を巧妙に隠すやり方は、『死のドレスを花婿に』を思い起こさせる。アルゼンチンはアメリカに比べて異常者や変質者は統計的に少ないという刑事の主張にはちょっと笑い。さりげない伏線が後からよく効いた。。

    0
    2015年10月02日

    Posted by ブクログ

    アルゼンチンミステリ?おやまあ珍しい、明るいラテンものかしら?という予想は見事にはずれ、ちょっとダークな、そして繊細な物語だった。この分厚さをものともしないリーダビリティで、中盤以降はまさに一気読み。おもしろいじゃないか!

    四歳の娘がシッターと共に失踪するという出だしだが、誘拐もののパターン通りに

    0
    2015年07月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    原題は「ブロンズの庭」。この意味は後半になると分かる。邦題の方がミステリーらしい。
    長い小説だが、先が読めず、少しずつ手掛かりが明らかになっていくので、まったく飽きることがない。最後の200ページはほとんど一気読みした。
    ブエノスアイレスの中心部から、密林の奥地へと辿り着く地理的、場面的なコントラス

    0
    2018年11月04日

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